急な肺水腫【夜間に自宅で応急処置】犬の僧帽弁閉鎖不全症コロンの闘病記⑩

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僧帽弁閉鎖不全症の闘病中、コロンは何度も肺水腫を起こしました。

それも毎回病院が閉まっている夜間ばかり…!

今回はそんなコロンが夜間に肺水腫を起こした時に、事前に病院の先生から教えていただいた方法を使って自宅で応急処置をした体験を紹介します。

コロンです。

目次

突然の肺水腫!自宅で応急処置に挑戦

コロンは初めて肺水腫になって入院した後、退院してからすぐに投薬治療を始めましたが2回目、3回目と続けて肺水腫を起こしました。

夜間の動物救急病院があれば良いのですが、私が住んでいるところは22時半で救急病院は閉まってしまい、曜日によって休診日がありました。

毎回夜間に肺水腫を起こす為、病院が開いていない時間に肺水腫を起こした場合に自宅でできる応急処置の方法を病院の先生に教えてもらいました。

病院で教えてもらった応急処置の方法

使うものはこちら

①いつも飲んでいる利尿薬1袋
②酸素機(レンタルしたもの)

獣医さん

酸素機と利尿薬があれば、病院で行う応急処置と同じような処置が家庭でもできます。
酸素を吸わせて、いつも飲ませている利尿薬をその時はもう1袋飲ませてください!

そう教えていただいて、もしもの時に備えていたものの…、

自宅で応急処置をするなんて不安すぎる…!
できれば病院へ行ける昼間であってほしい…!

と願っていましたが、肺水腫になるのはいつも夜間でした。

コロンは朝晩0.5gずつ利尿薬を飲んでいて、もし突然肺水腫になった時は酸素機が無くても利尿薬を1袋(0.5g)飲ませるように言われていました。

4回目の肺水腫

この時コロンは4回目の肺水腫を起こしていました。
前回の肺水腫から3ヶ月ぶりです。

時間は深夜2時。

隣で寝ていて何気なく目が覚めた時に、コロンの呼吸が早いことに気が付きました。

呼吸が早い気がする…!!

すぐに1分間【呼吸数】を測ると、40回/分。

この時コロンは呼吸が早い状態のまま寝ていたのですが、

肺水腫を起こしている!

と気付き、すぐに酸素濃縮器からマスクで酸素を吸わせました。

酸素マスク
※写真は別の日に酸素マスクを使った時のものです。

コロンがぐっすり眠っていたことと、晩ごはんの時にいつも通り利尿薬を飲ませた後だったので、追加で利尿薬を飲ませようか、どうしようか…と迷い、少し様子を見ました。

利尿薬を増やすと腎臓の数値が悪くなる可能性がある為、できるだけ必要以上の量は飲ませたくないな…と思っていました。

晩ごはんの時はいつも通り食欲があったし、寝る前までは元気そうだったのに…。
このように肺水腫になる時はいつも突然でした。

実はちょうどこの1週間前に同じように夜中に呼吸数が40回になったことがありました。
呼吸数が40回近くになったのは3ヶ月ぶりで、その時も夜間でした。
利尿薬は使わず上の写真のように酸素を吸わせると朝には呼吸が安定したので、今回もそうだろうか…?と思っていました。
今思うと、この1週間前の出来事は前兆だったのかもしれません。

コロンは3ヶ月前に3回目の肺水腫を起こして、夜の間ずっと犬座姿勢で一睡もできなかったことがありました。(呼吸数は40回/分)

犬座姿勢 犬 肺水腫の犬

その時の詳しい様子はこちら

その苦しそうな様子を見ていたので、今回呼吸数が40回近くにもかかわらずコロンがずっと寝ていたので、私はそこまで苦しくないのだろうか…?と思い、1週間前と同様に酸素を吸わせたら安定するかもしれないな…と少し安心していました。

この3回目の肺水腫の時に、もしまた同じようなことが起きた時の為にと【酸素濃縮器】をレンタルすることを決めました。

3回目の肺水腫を機に利尿薬を増やすことになって、その後3ヶ月間肺水腫を起こさず過ごしていました。

そして、酸素を吸わせて15分後、

再度呼吸数を測ったら、なんと60回/分。

60回!!!?

ただならぬ回数です。※間違いかと思って2回測りました。
まだコロンは眠っていたけれど、私はびっくりしてすぐに利尿薬を飲ませることにしました。

肺水腫の応急処置に挑戦

事前に獣医さんに教えていただいた方法で、応急処置をしてみました。

できれば自宅で応急処置をせずに済めばいいな…と思っていましたが、するしかありませんでした。

循環器の専門病院を受診した時、

専門医さん

肺水腫の2回目以降は、命の保証はありません。

と専門医さんに言われた言葉が、何度も頭をよぎります。

コロンは肺水腫4回目…。

循環器の専門病院を受診した時のお話はこちら

①いつも飲ませている利尿薬をもう1袋飲ませる

薬はいつもコロンの大好きなチーズに練り込んで食べさせていました。

寝ているコロンの鼻先にお薬を包んだチーズを持っていくと、クンクンと鼻が動いて、寝ぼけながら食べてくれました。

食べてくれてホッとした、次の瞬間

チーズを食べたことで目が覚めたコロンはハッと起きて、突然ハァハァと舌を出して口呼吸を始めました。

私は、コロンがずっと寝ていたので大丈夫だと思っていたけれど、コロンは寝ていたから苦しいことに気付いていなかっただけだったのだと気付きました。

3回目の肺水腫を起こした時は、ずっと犬座姿勢で一睡もできなかったものの、こんなに早い段階で舌を出してハァハァ言うことは無かったので、コロンの苦しそうな様子に動転しました。

呼吸数は60回。苦しいはずです。

呼吸数が40回だった時点で利尿薬を飲ませてあげれば良かった!!と思いました。

②酸素濃縮器を使って酸素を吸わせる

利尿薬はもう飲み込んでいるので、あとは酸素を吸わせるだけです。

酸素を十分に補給できるように、【酸素マスク】から→【簡易酸素室】に変えて引き続き酸素を吸わせて、利尿薬が効き始めるのを待ちました。

すると、しばらくして犬座姿勢でハァハァ言っていたコロンの口が閉じて、呼吸が楽になったようで、再び横になって眠り始めました。

良かった!!

30分後には呼吸数は25回/分になり、まだ正常時に比べると少し早いけれど、そこから徐々に呼吸数は安定していきました。

その後も定期的に呼吸数を測りながら朝まで様子を見ました。

そして、朝には完全に正常時の呼吸数まで安定し、目が覚めた時には朝ごはんをいつも通り欲しがって食べることができました。

【応急処置】成功です!

コロンは肺水腫を起こしている時は全く食欲が無くなるので、朝ごはんを食べてくれたことで肺の水が抜けていることがわかり、安心しました。

応急処置で使った【簡易酸素室】の詳しい作り方はこちらの記事に記載しています。

呼吸数の測定が早期発見につながる

今回私が、

コロンの呼吸が早い…!

とすぐに気付けたのは、毎日コロンの呼吸を測り続けていたおかげでした。

隙あらば測る

コロンが心臓病になってすぐの頃は、コロンの正常時の呼吸数が何回なのかも知らなかったけれど、病気が悪化してからはコロンが熟睡するたびに呼吸数を測るようにしていました。

「寝ている時が一番正確に測れる」と、病院の先生に教えていただきました。

何度も測り続けることで、呼吸が早くなった時は測らなくてもわかるようになっていきました。

息を吸う時のおなかの上下を1回と数えて、1分間測ります。

闘病中のコロンの安静時の呼吸数は、17~23回/分でした。

スマホにタイマーのアプリを入れて1分測っていました。

※手術で心臓が治ってから呼吸数を測ったところ、コロンの本当の安静時の呼吸数は9~13回/分であることがわかりました。

犬僧帽弁閉鎖不全症闘病記録【まとめ】

今回は、僧帽弁閉鎖不全症の闘病中、コロンが夜間に突然の肺水腫を起こした時に【自宅で応急処置】をした体験をご紹介しました。

応急処置に使ったのは、
【利尿薬】と【レンタル酸素濃縮器】

肺水腫を起こす可能性がある場合は、かかりつけの病院で先生に相談して、もしもの時に飲ませる利尿薬の量を確認しておいたり、酸素濃縮器のレンタルについて相談したりして備えておくと安心です。

肺水腫は呼吸困難を起こしている状態で命に関わる為、何もせずに様子を見るのは危険です。

2回目の肺水腫が大丈夫だったので、3回目も大丈夫だろうと思った結果、病院に連れて行ってすぐに虚脱するという恐ろしい事態になったことがあり、何もせずに様子を見ることは危険だと身をもって経験しました!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コロン

その後コロンは心臓の手術が無事成功して、今は薬を飲まずに元通り元気に過ごせるようになっています。

同じ病気のワンちゃんと飼い主さんが、どうか穏やかな日々を過ごせますように。

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