肺水腫を繰り返すコロンをなんとか助けたくて、手術が可能な【専門病院】を受診したいと思ったのですが、専門病院が県内に無い為、車で往復12時間を越える大移動が必要でした。
そんな長距離移動は初めてで、最初は想像ができませんでした💦
不安だらけの長距離移動でしたが、結果【年間8回の長距離移動】で県外の病院へ通い、無事に病気を治すことができました。
そこで今回は、
車で片道6時間の道のりをコロンと移動した時の体験や、役立った準備物などをご紹介します。
コロンです
移動手段 | 車 |
移動時間 | 片道6時間 (日帰り) |
犬種 | シーズー (メス・12歳) |
移動理由 | 県外の病院を 受診するため |
病名 | 僧帽弁閉鎖不全症 |
季節 | 7月 |
▼ひとつ前のお話はこちら
車で長距離移動する時に役立った準備物
長距離移動を繰り返したことでわかった【役立つ準備物】をご紹介します。
役立った準備物
①ドライブシート・ドライブベッド
●ワンちゃん用のチャイルドシートです。
長距離移動だと車内で過ごす時間が長く、高速道路を利用する場合もあると思います。
ワンちゃん用の車用シートがあると、車内でも体が安定するので、落ち着いて過ごすことができました。
おすすめのドライブシート・ドライブベッドは?
ワンちゃん用シートを選ぶポイント
①車の座席に固定できる物が良い◎
走行中は想像していたよりも振動があるので、シートがズレていきます。
座席にベルトでしっかり固定できるタイプの物だと、落ち着いて過ごすことができました。
②シートとリードを繋げるようになっている物が良い◎
走行中はやむを得ず急ブレーキを踏むことになる可能性もあるので、ワンちゃんがバランスを崩すことがある為、ワンちゃんの体とシートを繋いでおけると安定です。
▼車に揺られて眠るコロン😪
普段使っているお気に入りのクッションなども、落ち着けるかな…?と思ったのですが、座席に固定できるタイプの物でないと高速道路などではどうしてもズルズルと動いてしまいました。
安定しないのでずっと踏ん張って耐えていたので、すぐにドライブベッドに変えました。
ドライブシートを使う時のポイント
長旅の場合、車内でできるだけ眠っていてくれると助かります。
●シートの上にいつも使っているお気に入りの毛布やタオルを敷いたり、座席の隙間を無くしてフラットな状態にしたりすることで、できるだけくつろげる空間を作ると良いです。
●普段ちょっと出かける時などもドライブシートを使うことで、ワンちゃん自身が『ここは自分の居場所だ♪』と喜んで座るようになり、車内でシートに座る習慣ができます。
②ハーネスリード
トイレ休憩や通院の際、また車内のシートと繋いでおく際にも必要で、お出かけの必須アイテムです。
首が絞めつけられない形の物を使ています。
このように途中でフックを
かけられるようになっているハーネスリードを使っています。
●ドライブシートやペットカートの
フックにもつなげられて便利で、
使いやすいです。
③長距離移動で役立つトイレ休憩用品
たくさんの方が利用するパーキングエリアなどは、人が多い分、ワンちゃんが苦手な方も利用している可能性があります。
普段のお散歩も同様ですが、慣れない場所でお互いに嫌な気持ちになることがないように、しっかり準備をしておくと安心です。
トイレシート
車内に敷いておいたり、トイレ休憩中に使ったりします。
コロンは散歩の時、タイミングが合うとシートに排尿してくれるので、持って行きました。
車内では使いませんでしたが、一応車内にも敷いておきました。
うんち袋
排便の痕跡は残さない!
💩は放置せず必ず回収します。
匂わないタイプがオススメ。
▼コロンが使っているのはこちら
ペットボトルの水
トイレシートの上で排尿しなかった時の為に、ペットボトルに水を入れて持っていきました。
地面の尿を水で流すのに便利。
使って減った水はトイレで補充しておくと、次のトイレ休憩がスムーズです。
人の通らない端の方でトイレ休憩をしました。
ナイロン袋(ゴミ袋)
排泄物や汚れたシートを持ち帰る袋。
手足が汚れた際に拭いたタオルなどを入れることもできるので、多めに持っておくと安心です。
長距離移動中のトイレ
「回数や時間の目安は?」
この時のコロンは【利尿薬】を飲んでいましたが、それでも1時間半~2時間に1回程度で大丈夫でした。
トイレ休憩のタイミングで水分補給も行っていました。
ガソリンの補給などが必要な時以外は、人や車の少ない小さめのサービスエリアを利用するようにしていました。
④クーラーボックス
●道中で夕食を食べさせる必要があり、暑い時期だったので用意しました。
当時コロンは食欲不振で、手作りごはんを食べていたため、腐らないために利用。
ドライフードでも、真夏は長時間車の中に置かないようにしましょう。
●ごはんと一緒に、「冷蔵保存が必要な薬」や「飲み水」なども入れました。
(飲み水は魔法瓶の水筒でも保冷できます。)
※クーラーボックスは品物によっては数時間で中が常温になってしまう物があるので、事前に保冷材でどれくらいの時間保冷できるかを実験してから使いました。
⑤長距離移動中のごはん・薬
ごはんや薬は多めに持っておくと安心です。
駐車中に車の中で食べたよ。
必要なもの
- ごはん
常温で保存できるドライフードなどが持ち運びしやすい。
※コロンは闘病中で手作りごはんしか食べなくなっていた時期だったので、クーラーボックスで保管しました。 - 飲み水
夏は魔法瓶の水筒に入れておくと温度が保たれて便利でした。 - フードボール
ごはんを食べたり水を飲む時に必要です。 - おやつなど
ワンちゃんの気分転換になります。 - 薬(必要な場合)
コロンの場合は、朝晩飲んでいた【心臓の薬】と、移動中に肺水腫を起こした時の為に【利尿薬】を多めに持って行きました。
※かかりつけの病院で先生に相談しました。
長距離移動中のごはん・水分補給【失敗談】
初めての移動の時、いつもより小さいフードボールの方が持ち運びしやすいと思い、あまり使い慣れていない器を持って行ったところ…、
水を入れて飲まそうとした時に、最初戸惑って飲みませんでした💦
2回目からは理解して飲んでくれたのですが、
いつも使っている器にすれば良かった…💦
と思いました。
ワンちゃんの性格にもよると思いますが、長距離移動や旅行の際は【いつも使っている物】が安心できると思います。
⑥タオル
ドライブシートに敷いたり、トイレ休憩中に手足が汚れた時に拭いたりできるので、タオルは多めに持って行っておくと役立ちました。
タオル【失敗談】
地元はずっと天候が良かったのに、移動先では前日に雨が降っていて、途中のトイレ休憩の場所の地面がビショビショ!ということがありました。
これにより、コロンの足を拭いてタオルが何枚も濡れてしまったので、多めに持って行けば良かったと思いました。
長距離移動では移動先の天候が予想しづらいので、タオルは多めにあると安心でした。
⑦ナイロン袋
汚れたタオル・排泄物や食事で出たゴミを入れるなど、ナイロン袋は多めに持って行っておくと役立ちました。
サービスエリアでお散歩中に、コロンの口や足が汚れたり、水を飲むと容器にも土が入ったりしたので、水やタオル・ナイロン袋などを多めに持参しておくと役立ちました。
⑧エリザベスカラー
コロンは皮膚が弱い為、手足を舐めてただれたようになったり、痒くて顔を引っ掻いたりすることがあるので、長時間車内で過ごすことを考えて持参。
痒がったら途中でカラーを付けられるようにしました。
様子を見て、付けたり外したりしながら移動しました。
痒くて顔や耳を掻いた時に、眼球を傷付けてしまったことがあり、それ以来よく付けるようになりました。
コロンは布製の柔らかいカラーをよく使っています。
枕にして寝るよ。
▼コロンが使っているエリザベスカラーはこちら「獣医師監修!楽天第1位獲得」
柔らかくて軽く、洗濯してもすぐ乾くので使いやすいです。
Lサイズを使っています。
⑨LEDの首輪
朝早く出ても、帰りは夜になり、帰りのトイレ休憩は真っ暗。
サービスエリアなどは車も多いので、安全のために購入しました。
コロンが使っているのは「ホワイト」の「Mサイズ」をカットして長さを調節していますす。
※コロンは首が太め(首回り33cm)ですが、Mサイズはカットしてもゆとりがありました。
本当はSサイズがぴったりだと思ったのですが、売り切れていたのでMサイズにしました。
お店の対応もとても良かったので、LEDの首輪ならこちらがおすすめです♪
ドッグランを検索🔍
高速道路のサービスエリアにはドックランが設置されているところがあるので、ドッグランが好きなワンちゃんは気分転換できそうですね。
場所や利用の条件などを事前に確認しておくと良いと思います。
※場所によって、ワクチン接種証明書などの提出が必要な場合があります。
コロンと移動した時は、一ヵ所ドッグランがあったのですが、真夏の暑い時期で日影が無かったので利用しませんでした。
動物病院を検索🔍
念のために、移動途中の動物病院を検索して【開業日時】を調べておくと安心です。
と、かかりつけの病院の先生が教えてくださいました。
コロンのように、治療の為にやむを得ず県外の病院へ長距離移動する場合は、もし出先で病状が悪化した場合の受診先を探しておくと安心です。
その場合に飲ませる薬の種類や量についても相談しておくと良いです。
コロンの場合は、もし移動中に呼吸が苦しくなったら、いつも飲んでいる利尿薬をもう1袋飲ませることになっていました。
実際に移動してみた体験談
【移動記録】いざ長距離移動!
初めての長距離移動は7月。
車内の温度と水分補給に気を付けて出発!
●上記のような予定で、14時から診察開始の為、途中の休憩時間なども考えて必要な移動時間よりも1時間早めに出発。
コロンの食事は2回に分けて、朝は自宅で食べてから出発し、夜のお薬やごはんは帰り道で食べられるように準備しました。
休憩の目安
●真夏だったのでこまめに水分補給。
トイレ休憩は1時間半〜2時間に1回程度で、その時一緒に水分補給の時間を取りました。
コロンは当時、朝晩【利尿薬】を飲んでいましたが、この回数で間に合いました。(飲んでいた量は0.5g/朝晩2回)
※駐車中に車内が高温になる為、食べ物や飲み水・お薬などは、クーラーボックスで温度を調節して保管しました。
ここでポイント💡
あると安心!飼い主さんの準備物
犬の事ばかり考えていたら…
▼持っていると役立った飼い主さんの準備物はこちら
夏場でも上着があると安心
ワンちゃんとの真夏の移動は冷房必須。
失敗談
移動中はもちろんエアコン(冷房)を付けていたのですが、人は快適な気温に感じていても、コロンはハァハァ暑そうでした。
そこで、もっと温度を下げて風量も上げたところ、コロンは丁度良くなったのですが、私は震える程寒かったです。
充電器・モバイルバッテリー
旅先で携帯の充電が無くなると とても不便なので、充電器があると安心です。
慣れない場所でいろいろと検索していると、すぐに充電が減ってしまいました💦
カバンに入れて持ち運べるものや、車内で充電できるタイプもあるので、使い勝手に合わせて準備しておくと便利です。
私が使っているのはこういうタイプ
予定外のことが起こる場合がある
上記の計画で向かい、予定通りに到着しました。
診察も予定通りに始まったのですが、診察中に当時入院中のワンちゃんが急変し、その対応で診察が中断した為、滞在時間が大幅に延びて18時半頃まで病院に滞在する事になりました。
19時頃に病院を出発して、帰宅は深夜0時頃。
初めての長距離移動は、往復で17時間の大移動となりました。
▼循環器専門病院の詳しい受診の内容はこちら
運転手は健康第一
長距離移動は飼い主さんにとっても重労働です。
食事、睡眠をしっかり取って、長距離移動に備えましょう。
まとめ
今回は、コロンを連れて県外の専門病院を受診する為に初めて長距離移動をした体験をご紹介しました。
ワンちゃんの長距離移動には【ドライブシート・リード・トイレ休憩セット・タオル・ナイロン袋・食べ物・飲み物】などがあると便利。
夏場はワンちゃんに合わせて車内の温度を通常よりも低くする必要がある為、人は冷房対策で羽織るものがあると良いです。
携帯の充電器もあると安心。
コロンはドライブが大好きですが、さすがに後半はずっと寝ていました。
30分を越える長距離移動はしたことが無かったし、ましてや心臓の悪いコロンを連れての移動は大きな挑戦でしたが結果行ってみると、
意外と行けました✨
コロンは普段からドライブシートを使って、短い距離のドライブをしていました。
長距離移動前に車に慣らしておくと、戸惑いが少なくて安心です。
初めての長距離移動はとても疲れて、私は翌日まで疲れを引きずっていましたが、何度も通院するうちに慣れていきました。
手術や術後の検診などで、一年間で8回この移動を繰り返しましたが、慣れると要領よく動けるようになり、初めての頃のように疲れなくなっていきました。
今は心臓が治って、定期検診に通っています。