術後3日目【血便と血尿】僧帽弁閉鎖不全症コロンの手術体験記

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11月14日

一番血液の数値が悪くなると言われていた2日目を乗り越えたコロン。

食欲不振は続いていて心配だけれど、これから徐々に血液の数値が回復していくといいな…と思っていた矢先、新たな問題が起こりました。

これまでのお話

目次

僧帽弁閉鎖不全症の手術体験記
【術後3日目】

今日は、面会の時間だけ酸素室から出してもらえて、ゆっくり面会ができました。

犬 僧帽弁閉鎖不全症 手術 体験記 コロン
術後3日目のコロン

術後初めて、立っているコロンを見ました。

尻尾は垂れきっているけれど、立って歩いています。
心臓を止めての大手術からまだ3日しか経っていないのに、立っていることに感動でした。

今日は執刀医さんが対応中で会えず、他の専門医さんがコロンの状況を教えてくださいました。

術後の血尿と血便

昨晩、コロンのうんちに血のようなものが付着していたらしい。

心臓の術後なので、一時的にうんちが黒くなることはあるのだそう。

血の中の鉄分が酸化して黒くなる為、胃腸から出血しているとうんちが黒っぽくなる。
そういう黒っぽいうんちが出ていたのだそう。

血便!?

突然の血便発覚にびっくりしました。
血便なんて、生まれて初めてです。

そういえば…、コロンは手術の前日からずっとごはんを食べていなかったから、うんちも出ていなくて、血便の発見が遅れたのだろうか…!?と思いました。

「あと、コロンちゃんは血尿が強いんですよね…。」

血尿!!

同じく血尿も初めてです。

おしっこのカテーテルが入っていると、カテーテル自体の刺激で正常な子でも出血するので、手術の翌日の時点で抜いているのですが、今日も血尿が持続しているらしい。

え!え!?

昨日まで、血液の数値の話だったから、頭の中は血液の数値の心配だけになっていた…。
しかも、昨日がピークに悪くなるはずの数値が、コロンは悪くならなくて、
「非常に良いです!」って言われていて、今日から数値がどう変わっていくか…

って話だったじゃない…?

あれは昨日の話だったはずなのに…

なんだろうこの、何日も経過しているかのような急転ぶり…
バクバク…

「術後は急変する可能性がある」

ってこういうこと…!?

パニック!

血便と血尿…
そういうのもあるの…!?

整理するとこう↓

心臓手術の術後なので、カテーテルを挿入していた。(みんなそう)
   ↓
一時的な血尿はあり得ることで、特に言及するほどのことではない。(みんなそう)
   ↓
カテーテルを入れたままだと出血が続くので、手術の翌日抜いた。(みんなそう)
   ↓
あれ?コロンちゃんだけずっと血尿止まらないな。(今ここ)

「術後なので一時的に出血することはあり得ますが、術後3日経つのにまだ出血が続いているのが気になる。」
と言われました。

気になりますそれは!!

昨日、血液の数値が良くて少し安心していたのに、不意打ちの血便と血尿でした。

こういう展開もあるのか~💦

血便と血尿の対処方

出血が続くと良くない為、一時的に血栓予防の為に投与していた【血液をサラサラにする薬】を止めて様子を見ているそうです。

心臓手術のリスクとして【血栓ができやすくなる】ということがあります。
血栓が脳に飛べば脳梗塞・心臓なら心筋梗塞など、命に関わる急変を引き起こす要因になる為、それを防ぐ為に術後から【血栓予防薬】を投与していて、これは術後3ヶ月間続ける必要があると説明されていました。

その【血栓予防薬】を止めるのは、それはそれで心配ですが、今は出血が続く方がマズイ。
ということで、血栓予防薬中止。
先生達にお任せするしかありません💦

血栓予防薬を止めたことでどう変化があるか、明日改善されていることを期待…💦

血液の数値

犬 僧帽弁閉鎖不全症 手術 体験記 コロン

昨日が一番悪かったはずの数値が、今日どれくらい変わってくるか…という話でした。
この話を聞く覚悟で来ていた私は、その前の予想外の血便血尿の話で既に動悸がしています。

①血小板の数値

昨日執刀医さんが「この数値が上がっていくことが大事!」と言われていた血小板の数値。
コロンは、少し下がってしまっていました。

数値は146。

血尿や血便などの出血で、どうしても血小板が消費されてしまって、数値が下がっているようです。
通常は術後1日・2日で一番下がって、今日からは上がってほしいところが、コロンは上がっていないので、血尿や血便による出血の影響が考えられるとのこと。

全体的には、血小板の数値がものすごく低いということも無いですが、この後出血がどんどん持続すると良くないので、慎重に対応していくということでした。

血小板はもっと上がることが目標!

②炎症の数値【CRP】

正常値が1以下で、昨日11まで上がっていた炎症の数値。
今日は少し下がったけれど、下がり方が弱いので、もう少し下がってほしいところだそう。

炎症の数値はもっと下がるのが目標!

③白血球

白血球がちょっと上がっていました。
数値は23.89。
手術をしているので多少は仕方がないらしいのですが、こちらは下がった方が良い数値。

白血球も下がるのが目標!

④貧血の値

貧血の数値の下がり方が、コロンは他のワンちゃんと比べると強め。

貧血の数値は、上がらないとダメ。
数値の上下がややこしい…。

「術後は多少貧血が進むものだけれど、血尿や胃腸からの出血だけでこれだけ下がるとなると、かなり出血していることになるので、注意して診ていく必要がある。」
と言われました。

不安です…!

貧血が起きる原因

輸血をした血は一度抜いてから入れているので、普通の血液の寿命が100日なのに対して、輸血した血液はそんなに長生きできないので、減っていく。
人工心肺はポンプで血液を送っているので、それで血液が破壊される為、数日間でどの子も多少貧血が進む。

様々原因は考えられるけれど、その中でもコロンは下がり方が強めらしい。
数値が24.5で、これくらいでは対処する必要は無いが、これ以上 下がらないかを注意して診ていかなくてはいけないそうです。

貧血の原因は、みんなに起こるような【人工心肺の影響】プラス、【出血の影響】の可能性があるので、今後も注意して診ていく必要がある。

今日の夜から、血栓予防の薬を少しマイルドな注射のお薬に変えて、明日から数値がどう変わっていくかを診ていくそうです。

出血が少し心配ですが、それ以外のところは今のところ問題はないそうで、とりあえず薬を調節して様子見です。

急な血便と血尿によって、様々な血液の数値に影響が出てしまったコロン。

こういうことは、よくあることなのですか?

と聞いてみると、

「よくは起きない…けれど、無くはない…という感じ。」だそうで、出血が持続すると良くないので、先に手を打って対処をしていく方向で動いているようです。

【ものすごく稀なケースではないけれど、そんなに多くはない事態】がコロンに起こっているらしい。

といっても手術してまだ3日なので、明日 全体的に改善傾向か見られ、血小板の数値の減少が止まってくれるといいな…というところだそうです。

また…明日の数値が心配です…💦

術後の下痢

「コロンちゃんは下痢もしているので、そのあたりも注意が必要です。」

下痢…!
珍しい…。

その為、今は下痢止めの薬なども使っているそうです。

コロンが下痢をすることは珍しくて、11年間一緒に過ごしてきて下痢をしたのは2回くらい。

スポットタイプのノミのお薬を首に垂らした時に、その上から皮膚をカイカイして、その足を舐めて下痢をしたことがあったな…。

私が珍しがっていると専門医さんが、
「術後に胃腸の粘膜が荒れて下痢をすることは、珍しい事ではないんですよ。」
と教えてくださいました。

おなかが むくんだりもするそうで、大手術の後は本当に様々な体の変化が起こるのだな…と思いました。

そちらも引き続き注意して診ていくとのこと。

慎重に経過を観察してくださっていて、ありがたいです…✨

術後の療養食

昨日の面会では、水以外全くごはんを食べていなかったコロン。

食欲回復?

血便や血尿など、急な体調の変化に驚きましたが、

「ごはんはしっかり食べているので、そこは安心です。」
と専門医さん。

ごはん…!
食べたんですか!?

昨日の午後に面会した時は、全く食べていなかったごはん。

昨日の晩、看護師さんの手から半分くらい食べて、今朝は同じく手から食べて完食できたそうです。

良かった!!

どうやら、療養食の通称「美味しいごはん」なるものを食べているらしい。

美味しいごはん…

家から持って来たフードは食べてないんだな…

「あと、リンゴとかぼちゃは食べてないですね。」

なんだって⁉
なんなら今日も持って来てるのに🍎🎃

今日の昼過ぎのごはんは、まだ一口しか食べていないそうですが、食べてくれたようで安心しました。

看護師さん…
手で食べさせてくれてるんだ…
ありがたい…✨

胃腸から出血すると、ごはんを食べなくなるそうなのですが、コロンは食べているので、そこまで酷くないのではないかと先生かおっしゃっていて、少し安心しました。

とにかく今日から薬の投与を変えて様子見です。

おしっこが出ていない?

犬 僧帽弁閉鎖不全症 手術 体験記 コロン
面会中のコロン。しんどそう。

面会時間が終わり、看護師さんがコロンを迎えに来てくれた時、

「そういえば、コロンちゃん今日は朝から一度もおしっこをしていないんですよ…。」
と言われてびっくり。

もう午後の2時を過ぎていました。

前の記事でもチラッと書きましたが、コロンは毎日ものすごく大量に水を飲む子です。
今まで5匹シーズー犬と過ごしてきて、こんなに水を飲む子は初めてで、心配になって検査をしたことがあったほどでした。※異常はありませんでした。

その為、毎日 朝イチで大~きなおしっこをするのがコロンの日課。

昨日の面会の時、ごはんは食べていなかったけれど、相変わらず水はたくさん飲んでるな…と思ったので、絶対に出るはずなのに…。

いつも朝イチでたくさんおしっこをするのに、なんででしょう…?

看護師さんは、
「時々緊張しておしっこをしない子がいるので、コロンちゃんもそうかもしれません。」とおっしゃっていました。

緊張してるのかな…?
でも…う~ん…心配…

と思いましたが、
コロンがたくさん水を飲んで大量におしっこをすることは、執刀医さんや看護師さんにも伝えていたし、コロンは血尿が出ていると言っていたので、おしっこの状態などもちゃんと診てくださっているはずだし、そんなに心配しなくても大丈夫かな…と思いました。

「酸素室から出て歩かせてあげると、出るかもしれないので、この後少し歩いてみますね😊」とおっしゃっていたので、お任せしてホテルに戻りました。

その日の夕方、

おしっこ出たかな~…

と心配になり、病院に電話してみようかな…💭
いや、さすがにもう出ているだろうな…と思い、先生達も忙しいだろうし…と思って、思いとどまりました。

この時、コロンの体には大変な異変が起きていました。
様々な症例に対応してきた病院の先生達ですら予想できなかった異常事態を、私は翌日知ることになります。

まとめ

術後3日目。

前日まで血液の数値が良くて、安心していたのも束の間。
今日は血尿が止まらないことと、血便や下痢が続いていることが分かって、また一気に油断ができない状態になりました。

人工心肺を使って行う手術がこんなに様々な臓器に影響を及ぼすとは…。
心臓以外のところに不安要素がたくさん増えました。

そして、謎に出なくなってしまったおしっこ。

コロンの体に起きている色々なことが、明日は今日よりも改善されているといいな…

また明日、面会に行くよ…!

コロン頑張れ…!!

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