記事内の画像は、飼い主さんの許可を得て掲載させていただいております。
はじめに
あんぱんちゃんは、2023年に僧帽弁閉鎖不全症の手術を経験。
手術は無事に成功しましたが、術後の合併症が原因で、虹組さん🌈になったワンちゃんです。
リスクを具体的に理解して、手術を選択することができるようにと、飼い主さんはあんぱんちゃんの闘病記録をブログにまとめていらっしゃいます。
今回は飼い主さんのご了承を得て、あんぱんちゃんの闘病記録を一部掲載させていただき、闘病ブログもご紹介しております。
ニックネーム | お名前あんぱんちゃん |
性別 | ♀ |
誕生日 | 2009年9月 |
犬種 | トイプードル |
治療 | 投薬 手術 |
闘病時期 | 発病:11歳 手術:13歳(5月) |
初期症状 | 心雑音 |
僧帽弁閉鎖不全症で余命宣告を受け、13歳の時に手術をしました。
あんぱんちゃんの飼い主さんは、病気の発覚から手術までの経緯、術後の経過などを詳しくブログにまとめられています。
▼あんぱんちゃんのブログ
あんぱんちゃんの闘病記録
あんぱんちゃんは、2021年4月にかかりつけの病院で定期検診を受けた時「心雑音が聞こえる」と言われ、病気が発覚。
薬が必要なほどではないと診断され、その後は2021年7月、11月、2022年2月と、定期検査を行い、問題なく過ごしていました。
急変
定期検査では異常がなかったあんぱんちゃんでしたが、
2022年6月の定期検査で「肺水腫になりかけている」と診断されます。
その場で利尿薬を注射しましたが、処置後に病院で虚脱。
検査の結果、肺水腫を起こしてしまっていることがわかりました。
▼その時の詳しいお話はこちら
上記の記事に詳しく書かれていますが、肺水腫になる1ヶ月前、ご家族はあんぱんちゃんが「少し疲れているのかな…?」と、いつもと違った様子に気付かれています。
コロンの体験談でも記載していますが、肺水腫は突然起こる可能性があることと、僧帽弁閉鎖不全症は「疲れやすくなる」という、一見気のせいかな…?と思ってしまいがちな少しの変化が見られる場合があります。
- 病気の進行速度
- 2021年4月心雑音がわかり、病気が発覚。
- 3〜4ヶ月に一度の定期検診を受けながら経過観察。
- 2022年6月、肺水腫を起こす。
- 1日入院。
- 腎臓の数値が上がる。
- 食欲不振。
- 循環器の専門病院を受診
- 余命8ヶ月宣告。
- 2023年2月に手術が決定。
- 2023年1月、術前検査で肥満細胞腫が見つかる
- 先に肥満細胞腫の切除手術をすることになり、手術が延期になる。
- 2023年2月、肥満細胞腫の切除手術→成功
- 2023年5月に心臓手術をすることが決まる。
- 2021年4月心雑音がわかり、病気が発覚。
- かかった病院
- かかりつけの病院
- 循環器専門病院(二次診療施設)
- 幹細胞治療が可能な病院
- 輸血が可能な病院
- 免疫介在性溶血性貧血の治療に詳しい病院
手術の体験記録
術後の 入院期間 | 術後は12日で退院。 術後23日で再入院。 |
手術を施行 した時期 | 2023年5月 発病から約2年後 |
術後の経過 | 2023年5月、僧帽弁閉鎖不全症の手術を受ける→成功 術後は安定していた。 僧帽弁もしっかり閉じるようになっていた。 腎臓の数値は高め。 術後4日目、酸素室から出られる。 術後6日目、炎症反応が出る。 少しずつ元気になっていく。 術後12日、退院。 術後23日、免疫介在性血小板減少症の疑いで再入院。 術後37日、退院の話が出始める。 術後38日、血便が出る。 元気がない日が続く。 貧血が続き、6回の輸血をする。 術後39日、セカンドオピニオンを考える。 術後42日、退院。 術後43日、転院。 入院せず自宅療養。(酸素濃縮器を使用) 流動食とお薬を飲みながら過ごす。 輸血ができず、別の病院を探す。 術後44日、輸血ができる別の病院を受診。 タール便が続く。 術後49日、免疫介在性溶血性貧血の治 入院はせず、通院することになる。 膵炎が辛そうな様子。 術後52日、お空へ🌈 |
逆流 | 逆流はなく、しっかり閉じるようになっていた。 |
あんぱんちゃんは術後52日間、病院を変えながらたくさんの治療と入院をがんばりました、
あんぱんちゃんの飼い主さんのブログに、術後の詳しい様子と、がんばったあんぱんちゃんの様子が記載されています。
あんぱんちゃんの闘病記録まとめ
今回は、13歳で僧帽弁閉鎖不全症の手術を受けたトイプードルあんぱんちゃんの闘病体験をまとめました。
僧帽弁閉鎖不全症は手術で治せると言われている病気ですが、手術の成功率は100%ではないため、命懸けのリスクがあります。
手術が成功したとしても、あんぱんちゃんのように術後に合併症を起こしてしまうリスクもあります。
成功すれば素晴らしい回復をもたらす手術ですが、術中や術後に亡くなってしまう大きなリスクを伴う手術でもあるため、決断が非常に難しいです。
手術中のリスク・術後のリスク、それらがどれくらいの割合で発生するリスクなのか、手術前のワンちゃんの体調や年齢、犬種にもよりますし、万全の体調で手術に臨んだとしても、予測できない事態が起こるのがこの手術の怖いところです。
あんぱんちゃんの飼い主さんは、手術にどのようなリスクがあるのかを、ブログにまとめられています。
あんぱんちゃんと飼い主さんの経験を通して闘病中の様子や術後の様子が分かりやすく記載されていますので、同じ病気で手術を検討されている方は参考にされると良いと思います。
同じ病気のワンちゃんや飼い主さん達が、長く穏やかに過ごせることを願っています。
▼あんぱんちゃんの闘病記録
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