僧帽弁閉鎖不全症で闘病中、朝晩たくさんの薬を飲み続けていたコロン。
粉薬1袋と、錠剤は多い時は一度に5錠くらい飲んでいました。

一度に何錠も飲ませていたので、食欲が無い時は途中で飲んでくれなくなって困ったことがありました。



コロンです
そんな投薬を朝晩続けているうちに、薬をまとめて一回で飲ませる方法に行きつきました。
コロンが実践していた投薬方法をまとめてみましたので、同じように薬を頑張って飲んでいるワンちゃんや飼い主さんのお役に立てると嬉しいです。


この方法は、
●お薬だけだと飲んでくれない。
●チーズが大好き!
●投薬が続く。
そんなワンちゃんにおすすめの飲み方です。
犬僧帽弁閉鎖不全症闘病記録【はじめに】
コロンは小さい頃から皮膚が弱くて、肌が痒くなっては皮膚の薬を飲み続けていました。
薬だけを口に入れると吐き出してしまう為、かかりつけの病院で購入した【チーズ】に包んでよく食べさせていました。
そうやって投薬には慣れていたように思っていたけれど、僧帽弁閉鎖不全症で投薬治療が始まると、1日に飲む薬の量が多いし飲み忘れると大変だしで、毎日とても気を使いました。
今回ご紹介する方法で、コロンは薬が大好物になり、薬の袋を見せるだけで飛んでくるようになりました。





同じように投薬を頑張っているワンちゃんや飼い主さん、投薬が苦手なワンちゃんが、少しでも楽しく薬を飲めるようになると嬉しいです。
カンタンおいしい!薬の飲ませ方
準備するもの
●犬用チーズ
●お薬
※人間用のチーズは塩分が多くて体に悪い為、必ず犬用のチーズを使ってください。
今回は、
粉薬1袋、錠剤2錠、カプセル1錠
を1回で飲ませます。



それでは手をキレイに洗って、薬をチーズで包んでいきます!
作り方
①チーズを割って4分の1のサイズにします。


残ったチースはもう一度包んで次の投薬用に置いておきます。
※次の投薬まで日が空く場合は、食べさせてあげても大丈夫です!
②指でチーズを潰して柔らかくします。



チーズがパン生地のようになるまで潰すと包みやすいです。


③チーズの中心を凹ませて、そこに粉薬と錠剤を入れます。
▼①粉薬→②錠剤の順で入れると包みやすいです。


④この状態でお薬を練り込みます。


⑤今回はカプセル錠も飲ませる為、練り込んだらもう一度チーズの中心を凹ませてカプセルを包んで出来上がりです。


チーズを1/4しか使っていないので、薬を包んでもワンちゃん用のボーロくらいの大きさで、柔らかく練ってあるので食べやすいです。


粉薬1袋、錠剤2錠、カプセル1個、一瞬で食べてくれまりした。
シーズー犬のコロン(12才)が一口で食べられるサイズですが、もっと小さなワンちゃんの場合は一口サイズになるようにチーズの量を調節したり、2回に分けてあげたりしても良いです。



今回はカプセルがあったので、カプセルだけ最後に包みましたが、錠剤だけであれば④の工程で全部包んで飲ませられます。
▼飲んでいるカプセルは獣医さんに勧められたサプリメント【アンチノール】です。
心血管や腎臓の機能をサポートしてくれます。
シニア犬にもオススメです。


お薬を嫌がらずに飲ませるポイント
薬が苦手なコロンは、わからないようにフードに混ぜても上手に薬だけ分けて吐き出してしまっていました。
今回の方法は、チーズの量と与え方がポイントです。
一回に使うチーズの量は4分の1で、チーズは薬を飲む時しか与えないようにしていました。



朝晩、毎日薬を飲むことを考えて、一回に与えるチーズの量を少なめにしていたのと、チーズを【もっと食べたい!】と思わせることで、次のお薬の時間を楽しみにさせるのがポイントです。
大好きなチーズが食べたくて、コロンは薬を仕込まれているとは知らず、チーズを練り練りしている間ずっと横で舌をペロペロしながら待ち構えていました。
早く食べたい気持ちが強くて、一瞬で食べてしまう為、毎回お薬に気付かず喜んで投薬ができました。



コロンは以前からこの方法で皮膚の薬(1錠)を飲んでいたので慣れていましたが、初めてで錠剤が何錠もある場合は、最初は一度にたくさん包まずに少量ずつ飲ませて、慣れたら量を増やしていくと良いと思います。
薬を飲ませる時に気を付けること
大好物のチーズに混ぜてペロッと食べてくれるのですが、稀にモグモグした破片が口からこぼれることがあって、その中に薬が入っていると決まった量の投薬ができないといけないので、薬を飲み込むまでは目視で確認した方が安心です。
また、多頭飼いの場合はその落ちた薬を別のワンちゃんがすかさず拾って食べてしまうということがありえるので、別の部屋で与えるか、薬を飲んでいる間は近付かないようにしておくと安心です。
うちは多頭飼いなので、コロンだけにチーズ(薬)をあげると欲しがって寄ってきます。
薬の入ったチーズを食べてしまうと大変なので、もう一匹(ショコラといいます)には薬の入っていないチーズをあげて気をそらせていました。


フレーバー入りの薬がある!
コロンと同じ僧帽弁閉鎖不全症で薬を飲んでいるワンちゃんの中には、強心剤の【ベトメディン】を飲んでいる子がいるのではないかな?と思います。
この【ベトメディン】も、上記のように最初はチーズに包んで食べさせていたのですが、病状の進行と共に量が増えて、錠剤が大きくなりました。
コロンは最終的に投薬では病状を抑えられなくなり手術をしたのですが、手術前に飲んでいたのはこのサイズ▼(3/4錠を1日2回)


さすがに他の薬と合わせるとチーズ1/4個に包める量ではなくなってきたな・・・、と思っていた頃、



この【ベトメディン】はフレーバーが入っていて、おいしいのでそのままでも食べてくれるワンちゃんがいるんですよ。
というフレーバー情報を聞いて、さっそくコロンにそのままあげてみたところ、



なんとパクッと食べてくれました!
他の薬はすぐにペッ!と出してしまうので、とても意外で驚きました。
このように、フレーバーが入っている薬は香りがあっておいしいので、食べてくれる場合があります。



同じ薬を飲んでいるワンちゃんは一度試してみてくださいね!
まとめ
今回はコロンが投薬治療中にたくさんの薬を飲んでいた時の【薬の飲ませ方】をご紹介しました。
●柔らかいチーズは薬を包むのに最適。
●チーズに特別感を出して、投薬の時間をワクワクさせよう!
犬は人間のように時間を見て自分で薬を飲めない分、



投薬は私にかかっている!
と、薬を飲ませ忘れないようにいつも気が張っていました。
薬によったら飲ませ忘れが命にかかわることもあるので、ワンちゃんに薬を飲ませるのが最優先で、自分の薬はすっかり飲み忘れたことも…。
そんな私と同じような飼い主さんがきっといらっしゃるのではないかな、と思いながらこの記事を書きました。
チーズに薬を仕込む間、毎回コロンは目をキラキラさせて横で待っていました。



その後コロンは手術が成功して、心臓の薬を飲まずに過ごせるようになりました。
今は甲状腺機能低下症になって、甲状腺の薬を朝晩1錠ずつ飲んでいます。
高齢になるといろいろな病気と付き合っていくことになりますね。
大好きなおやつを食べる感覚で、投薬の時間がワンちゃんにとっても飼い主さんにとっても楽しい時間になるといいなと思います。