3年間で大きくなった【脂肪腫の除去手術】コロンの体験記録

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今回は、コロンの左肩にできた大きな【脂肪腫】の除去手術をした体験談です。

3年程様子を見ていたのですが、耳の腫瘍と臍ヘルニアの手術をすることになった為、一緒に除去することにしました。

シーズー犬
コロン12才です

※記事の途中で、術後の傷口の画像を掲載しています。

目次

急に大きくなる脂肪腫

脂肪腫の写真

こちらが今回除去した脂肪腫です。

犬 脂肪種 手術 すぺしゃるワンLife コロン

結構大きいです。

つまむと皮膚と一緒に動く感じで、癒着はしていませんでした。
液体ではなく、脂肪が詰まっているので、触った感じは硬めで弾力がある感じです。

こちらは3年程前に発見しました。
気付いた時にはピンポン玉のような大きさになっていて、急にできたような感じがしました。

コロンは皮膚の治療でかかりつけの病院に月1回、多い時は2週間に1回は通院していて、トリミングもその病院で行っていたので、何か変わったことがあればすぐに気付いたはずなのですが、それくらい急に大きくなった気がします。

まさか…腫瘍!?

と心配になり、すぐに病院で診ていただいたところ、【脂肪腫】と診断されました。

診断といっても、

先生が注射針を刺してみたところ、硬くて何も出てこなかったので、「脂肪腫だろう」という感じで、特に細胞を取って検査したわけではありませんでした。

ちょうど皮膚の治療で通院予定だったので、皮膚と一緒に診察してもらいまいました。

シニアになってくると、体にイボが増えることはよくあることなので「加齢によるものだろう」と言われました。

確かにコロンは皮膚にイボができやすい体質で、シニアになってから耳や足などにも小さなイボが増えていました。

今回の脂肪腫はそれらのイボより大きいものの、病院で診てもらっていたので安心して、そういう体質なのかな?と様子を見ていました。

3年間放置していた脂肪腫

腫瘍かと思って心配でしたが、脂肪腫だろうと言われて安心していました。

治療はこれといって提案されず、食事などもいつも通りで、薬も出ませんでした。

その後は、大きさの変化に気を付けて様子を見ていました。

犬 脂肪種 手術 すぺしゃるワンLife コロン

そして3年が経ち、コロンは心臓病が悪化して、手術をしなければ余命半年という事態になり、脂肪腫どころではなくなっていたのですが、徐々に脂肪腫は大きくなって上記の写真の様な大きさになり、

なんだか脂肪腫が最初に比べて大きくなったような気がするな…

と思っていました。

それでも、もう脂肪腫ができて3年も経っている為、緊急性は無いだろうという判断で、病院の先生もまずは心臓を第一に治そうという方向で動いていました。

脂肪腫の除去手術

心臓の悪化で、それ以外の治療は後回しになっていました。

耳の中を塞ぐようにできた「腫瘍なのかイボなのかわからないもの」や、「脂肪腫」。

特に【脂肪腫】は、放っておいても大丈夫かな…?とそこまで気にしていなかったのですが、無事に手術で心臓が治り、次にコロンは【耳の中にできた腫瘍】を除去する手術をすることになりました。

犬 脂肪種 手術 すぺしゃるワンLife コロン

この耳の腫瘍もどんどん大きくなっていたので、【脂肪腫】よりもこちらの方が心配でした。

※もともと、この耳の腫瘍を手術で取ろうか…と相談していた時に、心臓が悪化してそれどころではなくなったという経緯です。

耳の腫瘍の除去手術の詳細・体験談はこちら

獣医さん

心臓が治ったら、耳の腫瘍を取りましょうね!

と、ずっと気にしてくれていた主治医さん。

心臓手術の術後半年検診も無事に終わり、執刀医さんからのGOサインも出たことで、耳の手術を行うことになりました。

そして、

獣医さん

全身麻酔をするこの機会に【脂肪腫】も一緒に取ってしまいましょう。

と、この際気になるところは全部取ってしまおう!
という執刀医さんの提案で【脂肪腫】も一緒に切除することになりました。

手術決定!

手術をした時のコロンの年齢は、12才9ヶ月。
9ヶ月前に心臓の手術済み。
【脂肪腫】と一緒に【耳の腫瘍】と【臍ヘルニア】も手術しました。

心臓の手術は大手術すぎて、その時は【脂肪腫】を一緒に除去するどころではなかったので、手術のついでに一緒に除去できるかどうかは、その手術の規模や難易度によります。

一緒に手術した臍ヘルニアのお話

脂肪腫除去手術の流れ

手術の2週間前くらいに術前検査を行い、手術前の体調を確認してから行いました。

全身麻酔で行うため、当日の朝は絶食。

午前中に病院へ預けて、昼過ぎに手術開始。

術後の様子を見て、入院するか日帰り退院するかを決めると説明されました。

日帰りで退院できました。

術後の様子

※傷口の画像を掲載しています。

19時頃に病院へ迎えに行きました。

診察台に乗せられたコロンは、まだ麻酔が覚めきっていないようでヨロヨロしながらも、私の方へ駆け寄ってきました。

帰宅後はすぐにごはんを欲しがって、完食してくれ、ひと安心でした。

詳しい術後の経過はこちら

傷口は、けっこうバックリと切られた後があって、それだけ大きな脂肪腫であったことが伺えました。

時どき傷口が痒くなり、足で掻こうとするので、薄手の服を着せて傷口に爪が触れないようにしました。

術後2週間程で傷口は癒え、今ではどこに傷があったのかわからない程になっています。

脂肪腫の手術費用はどれくらい?

犬 脂肪種 手術 すぺしゃるワンLife コロン

費用は7万円~8万円程かかると言われていました。

高いですよね~💦

内訳は、

  • 事前の術前検査
  • 手術代
  • 取った腫瘍を病理検査に出す
  • 術後の入院や薬代

などで、手術の内容や病院によって多少変わる為、事前に確認しておくと良いと思います。

結局コロンは、脂肪腫の他にも耳の腫瘍切除や臍ヘルニアの手術も行った為、倍以上の金額がかかりました…💦

【要注意!】脂肪腫には種類がある

今回コロンは、【臍ヘルニア】と【耳の腫瘍】の除去手術をする予定で、この【脂肪腫】の除去はそのついで程度に考えていたのですが、いざ取ってみると、

獣医さん

脂肪腫の周りに血管が巻き付いて、嫌な感じだったので念の為に病理検査に出しました。

と、この脂肪腫は予想外の曲者でした。

元々は、耳の腫瘍のみ病理検査に出す予定でした。

執刀医さんによると、脂肪腫だと思っていた物の中には血管が巻き付いて悪性になっていくようなものがあるそうで、今回は視診でおそらく大丈夫かな…?と思ったけれど、念の為に病理検査に出したそうです。

【脂肪腫】は放っておいても大丈夫かと思っていたけれど、良性の様に見えても悪性になっていくものもあると聞いて、気を付けなくてはいけないなと思いました。

脂肪腫なので大丈夫だと思い、手術する予定では無かったので、一緒に除去できて良かったと思いました。

【脂肪腫】あなどりがたし。

病理検査の結果(脂肪腫)

今回除去した【脂肪腫】の病理検査の結果はこちら

病理形態学的診断名は、【皮膚腫瘤】膠原性過誤腫(こうげんせいかごしゅ)

皮膚の腫瘤は、真皮コラーゲン(膠原)の非腫瘍性増殖により形成されており、良性の病変です。
腫瘍ではなく、切除で完治の見込める病変です。
イヌで比較的よく見られる病変で、頭部、頚部、四肢の近位でよく起こります。

という結果でした。

確かに、コロンは前脚の付け根の辺りにできていました。

犬 脂肪種 手術 すぺしゃるワンLife コロン

脂肪腫の中はコラーゲンだったとは!
私に欲しいやつでした。

脂肪腫が良性で安心しました。

ちなみに、今回一度に色々と手術をした為、とても痛かったようで…
術後に鳴いて鳴いて大変でした💦

そんな術後の様子はこちら

まとめ

今回は12才のシニア犬コロンが【臍ヘルニア】と【耳の腫瘍除去】【脂肪腫の除去】を一度に手術した体験の中から、【脂肪腫の除去】についてご紹介しました。

緊急性は低く、脂肪腫は放っておいても大丈夫だと安心していましたが、いざ手術をすると血管が巻き付いていたことが分かり、このタイミングで一緒に除去しておいてよかったと思いました。

高齢なので何度も全身麻酔をするのは心配で、一度に手術をすることになりましたが、術後は痛かったと思います。

コロンは最初に詳しい検査はせずに【脂肪腫】の診断を受け、結果【良性の脂肪腫】でしたが、中には良性のようでも悪性になっていくものもあると言われていたので、最初に検査で細胞を調べておくと安心だと思います。

今回コロンはいつも通っている皮膚科の先生の紹介で、腫瘍の専門の先生に手術をしていただきました。
耳と肩の脂肪腫を一緒に切除したり、再発のリスクを考えた施術を行ったりと、専門的な判断で手術を行っていただけて安心してお任せすることができました。

前回の心臓の手術の際は循環器の専門医さんにお任せしましたが、このように手術の内容によってそれぞれの専門の先生に診察してもらうことはおすすめです。

色々な病院に通ったので慣れるまでは心配でしたが、優しい先生達でコロンはすぐに慣れてくれたので、安心してお任せすることができました。

全身麻酔の手術はリスクがあるので、手術の内容やリスクを詳しく説明してもらって、納得した上で進めていくことが大切です。

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