ある日ショコラの首の後ろが大きく腫れていることに気付きました。
毎日触っていたのに前日までは気付かず、突然腫れたような気がしました。
すぐに病院へ!
首が突然腫れたショコラの症状や治療・処方された抗生剤の嘔吐など、ショコラの体験をまとめました。
首の腫れ
今回【腫れ】が見られたのはこの位置です▼
●腫れを手で掴むと、上皮と一緒に動く感じ。
●指で押しても痛がらない。
●食欲は旺盛。
●直径3㎝程腫れている。
前日までは全く気付かず、急に腫れたような気がしました。
急な首の腫れ|様子を見ても大丈夫?
急に大きく腫れる場合、【炎症】の可能性が高いそうです。
とはいえ、絶対とは言い切れないし、私は先代犬の時に様子を見て病状が悪化してしまった経験がありました。
心配だけど、食欲はあるし、元気に散歩にも行っているからしばらく様子を見ても大丈夫かな…?
なんて思いがちなのですが、
まずは通院することが大事だと学びました。
ワンちゃんが体調を崩した時は【食欲】や【元気があるか】など目に見える体調が目安になるのですが、私が子どもの頃から30年以上犬と一緒に過ごしてきて、先代犬の病気の経験などを踏まえたところ、【食欲が無くなる】などの具体的な症状が出始めた時には、病状がかなり進んでしまっていた。ということがあって、
もっと早く病院に連れて行けば良かった!!
と後悔したことがありました。
ワンちゃんは痛みや苦痛を表現できないので、【しんどいな…】【食欲がないな…】と症状が出た時には、病気が進行してしまっている可能性があります。
病気によっては、早期発見が延命につながる場合がある為、今回のように【いつもと違う様子】が見られた時には、早めに病院を受診すると安心です。
ということで、
そんな先代犬の教訓をもとに、ショコラはすぐに受診をしました。
治療と経過
1回目の受診
●前日に腫れに気付いたこと
●触っても痛がらないこと
●食欲はあって元気
など、ショコラの様子を伝えました。
●触っても痛がらないのは気になるが…。
●癒着が無い。
●短期間で大きくなった。
●表面に小さい傷が見られる。
などの症状から、炎症の可能性が高いのではないか?
と言われました。
ただ、
腫瘍などが原因で、炎症が上に乗っかっている可能性がある為、まずは炎症を取り除いて腫れを小さくして、組織を正確に検出できる状態にしてから病理検査に出しましょう。
という事になり、抗生剤を処方されて帰宅しました。
最初に処方された抗生剤は、先生いわく『豚肉味の美味しいお薬』1週間分。
良かったねショコラ❤と、投薬開始。
これまで健康で、投薬経験がほとんどない食いしん坊ショコラ。
いつも食べているフードにコソッと薬を混ぜると、気付かずペロッと飲んでくれました。
これで腫れが小さくなると良いのですが、薬を飲んでいても2・3日経って腫れが更に大きくなるかもしれません。
と言われていて、薬が効いて腫れが小さくなるといいな…と思っていたのですが、
しっかり腫れが大きくなりました。
腫れが大きくなったのは心配でしたが、先生がその可能性を予測されていたので、薬を飲み切って再度受診。
2回目の受診
●触っても痛がらない。
●食欲旺盛。
など、前回の様子と変化がないことに加えて、
●患部から少し膿が出始めていました。
●腫れが拡大している。
●抗生剤が効いていない可能性がある為、別の抗生剤に変更してみよう。
●腫れは引かなかったけれど、病理検査に出しましょう。
ということで、何ヵ所か細胞を取って病理検査に出しました。
結果は1週間以上かかるそうで、薬を飲みながら様子を見ることになりました。
抗生剤を嘔吐!原因は?
前回の『豚肉味の美味しい抗生剤』は残念ながら効かず、薬を変更することになりましたが、相変わらずフードに混ぜるとペロッと食べてくれて一安心。
今度の抗生剤は効くといいな・・・
なんて思った30分後、
ショコラ突然の嘔吐!!
何度も吐いて、クッションの上で丸くなって眠り、元気が無くなってしまいました。
ショコラはどちらかというと普段から【よく吐く体質】で、黄色い胃液のようなものや、泡のようなものをよく吐く(主に空腹時)ことがあったのですが、吐いた後はケロッとしてまた食欲旺盛というのがいつものパターンでした。
ところが今回は、
嘔吐した後でずっと寝ていて元気が無く、大好きなおやつのボーロを見ても反応しないという、初めて見る状態になりました。
今までよく吐く子だったので、今回の嘔吐は様子が違うことがよく分かりました。
夜間だったので、朝まで様子を見ました。
嘔吐の原因
一緒に飼っているコロンが、以前抗生剤が原因で食欲不振になったことがあった為、ショコラの嘔吐は今回変更した抗生剤のせいではないか?と思いました。
夜は元気が無く心配でしたが、朝になるとケロッと元気になり、ごはんを欲しがって食欲旺盛なショコラに戻っていました。
ますます、抗生剤の影響な気がしてきました。
また新しい抗生剤に変更してもらう必要があるのだろうか…?と思い、
病院の先生に【今回の抗生剤が原因で嘔吐をする可能性があるのか?】を聞いてみました。
すると、
今回ショコラが処方された抗生剤は、他のワンちゃんにもよく処方されている抗生剤で、抗生剤の影響で嘔吐するということはあまり考えられないということがわかりました。
じゃあ他の原因でしょうか!?
と心配になっていると、
考えられるとしたら、
【味が苦い抗生剤】なので、味にびっくりして嘔吐してしまうワンちゃんがたまにいるお薬なので、何度も吐いたことで胃の中が傷付いて、一時的に元気が無くなった可能性があります。
味!?
まさかの味が苦くて吐いた疑惑。
嘔吐を防ぐ為には?
確かに、前回の抗生剤が【豚肉味】で美味しすぎたのか…?
抗生剤を何かで包んで、苦みを感じさせないようにして食べさせてみると良いかもしれません!
と教えていただきました。
包んでも胃の中ですぐ一緒くたになって苦い味が出て来てくるんじゃないのかな?
という母の素朴な疑問を浴びながら、薬を包んで与えてみたところ、
吐かずに飲めました!✨
ショコラはこれまで健康で、フィラリアの薬(←美味しい)くらいしか薬を飲んだ経験が無かったので、【苦い味の薬】にびっくりしたようです。
薬を飲んで吐いてしまってとても心配でしたが、薬を包んで直接舌にあたらないようにすることで、無事に飲めて良かったです。
同居犬のコロンは病気がちで投薬経験は豊富ですが、【薬】に敏感で包んで分からないようにしないと飲まないので、毎回必ず薬を包んで飲ませるのですが…
ショコラは包まずに飲んでくれたので、手を抜いてしまいました…。
まさか薬が苦いとは…!!
▼コロンがたくさん薬を飲んだ体験談はこちらの記事です。
薬の包み方
薬を包むのは、ワンちゃん用のチーズなども良いですが、少しなら【パン】を使っている方もいますよ。
バターや生クリームなどが入っていない、糖分や塩分が控えめな物が良いです。
基本的な材料でできたパンは、ワンちゃんが食べても中毒を起こすような危険物質を含まない為、人間用のパンでも食べられるそうです。
パン!
確かに包みやすそうです!
今回ショコラは、ごはんのトッピングで使っている【ペトコトフーズ】で包んで飲ませました。
\\大好物のペトコトフーズ//
投薬後の経過
苦い抗生剤に変えてからも、数日間はどんどん腫れていきました。
この抗生剤も効かないのだろうか…?
と心配でしたが、飲み始めて4日程経った頃、
急に腫れが小さくなり始めました。
急に大きく腫れた炎症でしたが、小さくなるのも急でした。
良かったです!!
病理検査の結果
ショコラの首の腫れは、【化膿性肉芽腫性炎症】という結果が出ました。
赤血球、漿液(しょうえき)成分を背景に、多数の炎症細胞(変性好中球を主体として、組織球/マクロファージ、類上皮細胞、多核巨細胞が混在)が塗抹されています。
細胞構成からは化膿性肉芽腫性炎症と判断されます。その他明らかな細菌、真菌、寄生虫などの感染性病原体、異物等は検出されず、異形細胞の出現も認められません。
ということでした。
ムズカシ!!
要は【炎症】でしょうということでした。
ただ、もしかすると腫瘍の上にあった炎症の細胞成分のみが採取された可能性が考えられ、炎症に隠れた腫瘍の存在は否定できない為、内科療法(投薬など)に反応せず、病変が拡大傾向を示す場合は、必要に応じて組織生検による病理組織検査の実施が推奨されます。
とありました。
病理検査で【炎症】と出ても、炎症の下に腫瘍が隠れている場合があるのですね。
ショコラの場合は腫れが引いてきていますが、腫れが引いた後で腫瘍などのしこりが残っていないかを要経過観察です。
まとめ
今回は、ショコラの首にできた腫れと、その治療について体験をもとに記事を書きました。
ショコラの場合
●首が突然腫れた原因は【炎症】の為。
●抗生剤の味が苦くて吐いてしまうことがあり、そんな時は薬を包んで味を紛らわせると良い。
●炎症の下に腫瘍が隠れている可能性がある為、腫れが完全に引くまで薬を飲み切って経過観察をする。
毎日触れ合っているようでも、突然首が腫れていて驚きました。
これまでずっと健康だったショコラも、シニアになるとこれから色々と病気が出てきてもおかしくないな…と改めて思った出来事でした。
普段からよく見て触れ合って、少しの変化にすぐに気付けるようにしたいと思います。
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