初期段階にできることは?犬の僧帽弁閉鎖不全症コロンの闘病記録③

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僧帽弁閉鎖不全症の闘病記録

コロンは8才で僧帽弁閉鎖不全症と診断され、11才で初めて【肺水腫】を起こすまでの3年間、特に症状はなく元気そうに見えていました。

病気が悪化して【肺水腫】を起こしたコロンは投薬治療を開始。
1ヶ月間で3回も肺水腫を繰り返しました。

今回は、
コロンの闘病中に初めて知った病気のことや、「もっと早く知っておきたかった!」と後で後悔した【初期段階にできること】をまとめました。

11才で余命半年と宣告されるほど弱っていたコロンは、手術の末 元気に回復。
元通り薬を飲まずに生活できるようになり、13才の誕生日を迎えることができました。

犬 僧帽弁閉鎖不全症 闘病 ブログ コロン
大好きなお散歩をするコロン(2023.2月)

コロンの闘病記録が、同じ病気のワンちゃんや飼い主さんのお役に立てれば嬉しいです。

シーズー犬

コロンです

ひとつ前の記事では【コロンの病気の進行・悪化するまでの速度】をまとめています。

目次

犬僧帽弁閉鎖不全症闘病記録
【初期段階にできること】

コロンは心臓が悪化して肺水腫を起こしてしまってから、本格的に治療を開始しました。

病気の発覚から3年が経過。

病気について調べた私は、

もっと早く病気について調べれば良かった…💦

と、初期段階で早急に治療を始めなかったことを大後悔。

①僧帽弁閉鎖不全症は【初期の投薬治療】が大切

【初期】とは、【心雑音が分かった時】です。

初期段階から薬を継続していれば、悪化を遅らせることができた可能性が高いと後で知りました。

同じ病気のワンちゃんで、投薬治療だけで7年間肺水腫を起こさず過ごしているワンちゃんに出会ったことがあります。
反対に初期段階からずっと投薬を続けていても、コロンと同じ3年で肺水腫を起こしたワンちゃんもいました。

このことからも、病気の進行には個体差があることがわかります。

後に循環器の専門病院を受診した時、

執刀医さん

シーズー犬は、この病気の進行が比較的ゆっくりなところがあります。

と執刀医さんがおっしゃっていたことから、進行速度は犬種によっても変わるようです。

悪化の速度はそれぞれですが、肺水腫になった時の苦しそうな姿を見て、

初期段階から薬を飲んでおけば、もっと悪化を遅らせられたのではないか…

と、とても後悔しました。

心臓の薬は高額ですが、悪化すると【初期段階】で飲む薬の量とは比べ物にならない量の薬を服用することになります。

犬 僧帽弁閉鎖不全症 闘病 薬 コロン
朝晩5種類の薬を飲み続けた闘病中

値段が高額に感じるけれど、初期の少ない薬の量で できるだけ長く悪化を抑えておけると良いですね。

②僧帽弁閉鎖不全症になったら【呼吸数】を把握する

コロンが初めて肺水腫を起こして病院に直行した日、

獣医さん

コロンちゃん、今呼吸数はどれくらいですか?

と聞かれて、

こ、こ、こ、呼吸数…?

肺水腫を起こすまで、コロンの正常時の呼吸数が何回なのか気にしたことがありませんでした。

肺水腫を起こしたコロンはとても苦しそうで、いつもより呼吸が早いことは見てわかったのですが、それが正常時に比べてどれくらい早いのか、回数がどれくらい増えているのか、全く分かりませんでした。

この【呼吸数】は、肺水腫に気を付けて様子を見ていく際に体調の目安になります

闘病中はスマホのアプリで【タイマー】をインストールして呼吸数を測っていました。

頻繁に測り続けるうちに、呼吸数で悪化の具合がわかるようになっていきました。

犬 僧帽弁閉鎖不全症 闘病 呼吸数 コロン

ワンちゃんが熟睡している時に測るのがポイント!
おなかの上下を1回と数えて1分間測ります。

コロンの正常時の呼吸数は17~23回/分です。

体調が安定している初期段階のうちに【呼吸数】を測る習慣を付けておくと、体調の変化にすぐ気付くことができます。

【追記】
闘病中、コロンの安静時の呼吸数は17~23回だったのですが、手術で心臓が治ってから呼吸数を測ると、本当の安静時の呼吸数が9~13回であったことがわかりました。

③口の中の色を把握する

肺水腫を起こすと酸欠でチアノーゼになって、歯茎や舌の色が薄くなります。

私は正常時の口の中を意識して見たことがなかったので、いざ肺水腫を起こした時にどれくらい色が変わっているのかが分かりませんでした。

あんなに毎日見ていたのに…!

病院の先生に、

主治医さん

コロンちゃんは、肺水腫を起こしても口の中の色の変化が分かりにくいですね。


と言われました。

口の中の色は変化が分かりにくいことがあるので、体調が安定している初期段階で、口の中の色を観察したり、写真に撮っておくと分かりやすいと思います。

コロンは通常時は舌の色が【赤っぽい濃いピンク色】で、チアノーゼを起こした時は【薄いピンク色】になっていました。

④デンタルケア

僧帽弁閉鎖不全症の原因には、遺伝性のものもあるのですが、歯周病菌が心臓の弁に付着して逆流を引き起こす原因になるということを初めて知りました。

歯周病になる⇒口腔内が出血する⇒出血によって血管内に菌が侵入し、心臓に到達⇒心臓の弁が炎症を起こして変形する⇒逆流を起こす。

初期というより、病気になる前からきちんとお口のケアをしておけば良かったと、重ね重ね後悔。
(嫌がるので、時どき歯みがきをする程度のケアしかしていませんでした。)

歯みがきを嫌がっても、毎日続けるべきだった…💦

悪化してしまってからでも少しでもケアしようと、それからは毎日デンタルケアを開始しました。

犬 僧帽弁閉鎖不全症 闘病 コロン

手術で心臓が治ってからも、健康な体を維持するためにデンタルケアは継続しています。

↓↓コロン愛用歯ブラシ

闘病中はこちらの歯みがきジェルを使っていました。

病気の進行を把握するためにできること

上記の【初期段階にできること】に加えて、初期段階でしておけば良かった!と思ったのが、【専門病院の受診】です。

循環器の専門病院を受診

専門病院とは

僧帽弁閉鎖不全症の治療や手術など、循環器の病気を専門に診察・治療している専門の病院です。

コロンは定期的に検診を受けていたし、肺水腫になる2日前にも心臓のエコーを撮って【異常なし】と診断されたばかりでした。

初めて肺水腫を起こした時の詳しい様子はこちらの記事に記載しています。

2日前まで全く異常がなかったにもかかわらず【突然悪化した】ように感じたコロンの僧帽弁閉鎖不全症ですが、後々もっと早く進行具合を把握することが可能であったとわかりました。

その方法は、

循環器の専門病院を早めに受診することです。

というのも、

コロンはその後、投薬治療では症状を抑えられないほど悪化して、手術をするしか助かる道が無くなり、かかりつけの病院で紹介された【手術が可能な循環器の専門病院】を受診することになったのですが、

その時に、

専門病院は全然違う✨

ということに気付きました。

ここが違う【専門病院】

①病状の診断や治療が専門的。
②薬の処方が的確で効果的。
③【治す】ことを目指した治療を選択可能。

専門的な治療を受けられる

【循環器の専門病院】なので、同じ病気の症例をたくさん診た経験豊富な先生の元、見通しをもった治療ができます。
治療や薬の処方などの判断が的確です。
次にどのような症状が出る可能性があるのか、具体的な進行状況を予測できる為、薬の量を事前に調節するなどして、コロンのように【突然悪化する】ことを防ぐことができます。

病気についての専門的な説明や、【どのようなことに気を付けて過ごせば良いか】など、詳しく教えてもらえて、質問には明確に回答してもらえました。

心臓の弁の様子を見て「いつ肺水腫になってもおかしくない状態」など、具体的な病気の進行状態が予測できる為、コロンのように【突然悪化】する前に薬の量を調節して、心臓の負担を軽減する治療ができます。

薬の処方が的確

薬はかかりつけの病院で処方してもらっていましたが、専門病院で詳しく検査をしてもらった後、その頃飲んでいた薬の量や飲む回数を変更することになりました。
改善したところ体調が良くなり、薬の配分を変えるだけで心臓の負担が軽減される場合があることがわかりました。

専門病院は遠方でしたが、一度受診した後は病院同士で連携を取ってもらえて、地元のかかりつけの病院で薬を処方してもらえて助かりました。

それぞれの病状に合わせた薬の処方が的確で、薬の種類も豊富です。
一般の動物病院では扱っていない心臓病の薬も取り扱っています。

【治す】治療を選択可能

僧帽弁閉鎖不全症は薬で治すことができないので、投薬で症状を抑えながらも徐々に悪化して命を脅かす病気ですが、専門病院では手遅れになる前に【手術をして治す】という選択肢が増えます。

手術にはリスクがあるので、リスクを理解した上で検討します。
手術を選択しなかったとしても、できる限り心臓の負担を軽減できるように引き続き投薬治療ができます。

命がけのリスクがある手術なので、手術は【最終手段】で、手術をする・しないは、飼い主さんの意見を尊重してもらえます。

専門病院を受診するまでは、【悪化したら薬を変える】感じで、病状の変化を後から必死で追いかけるような治療をしていた感覚でしたが、【悪化を予測しながら薬の量を調節していく治療】に変わりました。

同じ病気の症例をたくさん見てきた【専門医さん】の診断は、とても安心できました。

どんな専門病院を選べばいい?

循環器の専門病院には、そこで手術ができる病院とできない病院があります。
投薬治療のみであれば、手術不可の専門病院でも良いと思いますが、

「手術について話だけでも聞いてみたい…」とか、「専門病院で診てもらいたいけどお世話になっているかかりつけの病院に、病院を変えることを伝えづらいな…」という方は、手術可能な専門病院の受診がおすすめです。

かかりつけの病院で紹介してもらえる!

手術が可能な病院は【二次診療施設】なので、受診する為にかかりつけの病院からの紹介が必要です。

手術について専門病院で話を聞いてみたいと伝えると、かかりつけの病院から紹介してもらえます。

私はコロンがこの病気になるまで知らなかったのですが、犬の心臓の手術ができる病院は【日本全国で数件しかない】そうです。

私が住んでいる県や隣接する県には1件もありません。

遠方でも、かかりつけの病院と連携を取りながら治療を進めてくださるので助かりました。

二次診療施設の循環器専門病院は【手術が可能な病院】であって、必ず手術を選択しなければならない病院ではないので、手術についての説明をしっかりしてもらい、リスクなどを理解した上で検討することができます。

リスクがある為、手術はあくまでも最終手段なので、病状が安定していれば投薬治療で経過を見ていきます。

早めに専門病院を受診することをおすすめする理由

専門的な治療を早期から行うことで、悪化を遅らせることができます。

また、この病気は悪化が進むといつ肺水腫が起きるかわからない状態になったり、酸素室に入らなければ呼吸が苦しい状態になったりすることがあります。

上記に記載したように、手術が可能な病院は件数が少ない為、お住まいの地域によっては遠方で、移動に時間がかかる場合があります。

移動のことを考えても、初期の病状が安定している時期に受診しておくことがおすすめです。

循環器の専門病院を初めて受診した時の詳しいお話はこちら。

年間8回の長距離通院で分かった【長距離移動で役立つ準備物】はこちらにまとめています。

手術は予約待ちの可能性あり

手術が可能な病院が少ない為、「手術したい!」と思っても数ヶ月待ちになる可能性があります。

手術を検討されている場合は、早めに受診することをおすすめします。

コロンが受診した病院は、2021年の時点で【半年待ち】だと言われました。
病状が重症だった為、半年待ちのところ4ヶ月待ちで手術ができるように調整してくださいました。
※予約待ち状況は、病院によって変わります。

こんな時は気を付けて!
【コロンが悪化したタイミング】

肺水腫はいつも突然でしたが、何度か肺水腫を起こした中で、「あれが原因だったのかな…?」と思われる出来事がありました。

①ワクワク・ドキドキは要注意

闘病中、昼間に親戚が訪問したことがあり、コロンは大喜び。
しっぽをブンブン振って、玄関までお出迎え。

一日中寝ていることが増えていたコロンの嬉しそうな姿に、私も嬉しくなったのですが、興奮したコロンは「カッカッ💦」とすぐに咳込みました。

親戚が帰宅してからは、またいつものように静かに眠っていたのですが、その日の晩にコロンは肺水腫を起こしました。

【ワクワク・ドキドキ】することは、心臓の負担になってしまうのだな…と思いました。

※2回目の肺水腫の時

②定期検診は要注意

これは、かかりつけの病院で主治医さんが気付いてくださったのですが、

主治医さん

【心臓エコー】を撮る作業が、心臓の負担になっている可能性があります💦

エコーが負担⁉

手術に向けて、コロンは毎月検診を受けて、手術を受ける病院にデータを送っていました。
※病院同士でやり取りしてくださっていました。

ある検診の日、検査の結果は異状なしで安心して帰宅したところ、その晩 急に呼吸が早くなり、数日後に肺水腫を起こしました。
病院に連れて行った時に、主治医さんが【心臓エコー】のせいかもしれない…と言われ、

獣医さん

次のエコー検査の時は、負担を軽減する為にお母さんも一緒に付き添ってあげてもらえませんか?

と提案してくださり、「エコー検査が負担とはどういうことかな…?💭」と思いつつ、検査に同行する事に。

そして検診中のコロンを見た時、

なるほど…、
全力で抵抗している…💦

と、エコーを撮る為に診察台に寝かされたコロンは、全力で起き上がろうと奮闘していて、

元気な頃は何でもなかったような検査も、心臓が悪化するにつれて、検診自体が負担になってしまう場合があるのか…と納得でした。

肺水腫を繰り返して何度も入院したり、闘病中は注射もたくさん打ったので、病院が多少トラウマになっていたのかな…と思いますが、

主治医さんのありがたい配慮のもと、横に付き添ってコロンを落ち着かせ、検査は無事に終了。

腎臓の負担を考えて、利尿薬をギリギリの量にしていたことなど、様々な原因が重なっていると思われますが、このように【心拍が上がる行動】は心臓の負担になり、肺水腫に繋がる可能性があるということが分かりました。

安静に過ごすことが大切です。

※4回目の肺水腫の時

僧帽弁閉鎖不全症の薬はいつまで飲み続ける?

先述の通り、心臓の悪化を防ぐ為には薬を飲み続けることが必要で、悪化すると薬の量や種類が増えていきます。

投薬治療の場合は一生薬を飲み続けることが延命に繋がります。

手術をして心臓が治ると、投薬は必要なくなりますが、術後3ヶ月程は【合併症】や【感染症】の予防の為、投薬治療が続きます。

術後の検診で、心臓が問題なく動くようになっていることが確認できると、薬を飲む必要は無くなり、投薬無しで元通り過ごせるようになりました。

今は心臓の薬なしで元気に過ごしています。

僧帽弁閉鎖不全症の闘病中に飲んだ薬と量

参考までに、コロンが闘病中に飲んでいた
薬の種類や量を記載しておきます。

心臓の薬

強心剤…ベトメディン0.75錠(1日2回)

血圧を下げる薬…アムロジピン0.5錠(1日2回)

気道を広げる薬…ネオフィリン0.5錠(1日2回)

利尿薬…ルプラック0.7g(1日2回)
最初は0.5gを1日1回→同量を1日2回と、だんだん増えていき半年でこの量に増えました。

皮膚の薬

コロンは皮膚が弱くて ただれたようになってしまうので、手術に向けて肌の状態を整えておくために皮膚の薬も飲んでいました。

アトピー性皮膚炎の治療薬…アポキル0.25錠(1日1回)
※術前術後は中止

抗生物質…セファレキシン(1日2回)

抗真菌薬…二ナゾール(1日1回)

※心臓の薬との飲み合わせなど、手術を受ける専門病院とかかりつけの病院で連携を取ってくださって、薬は全てかかりつけの病院で処方してもらっていました。

心臓手術後の薬

術後は、感染症や血栓・合併症などの様々な症状が起こる可能性がある為、予防の為にしばらくは投薬治療が続きます。(約3ヶ月)

強心剤…ベトメディン1/2錠(1日2回)
※術後2ヶ月で中止。

経口抗凝固…イグザレルト1/2錠(1日2回)
※通常は術後3ヶ月飲み続けるようなのですが、コロンは術後に貧血が起きたり血液の数値が悪かったりして、総合的な判断で術後1ヶ月で中止になりました。

抗生物質…ミノマイシン3/4錠(1日2回)
※食欲不振になった為、術後2ヶ月で中止。

本当に毎日たくさんの薬を飲んでいました。


たくさんの薬を効率よく飲ませることを模索したお話はこちら

まとめ

今回はコロンの僧帽弁閉鎖不全症の闘病体験を元に、【病気の初期段階でしておけば良かった】と思ったことをまとめました。

私が初期段階でやっておけば良かったと後悔したことは、

投薬治療を継続する
呼吸数を数える(1分間)
安静時の口の中の色を確認する
専門病院を受診する

呼吸数をこまめに測定することで、少しの呼吸の変化に気付きやすくなります。

そしてもっと早く、こうやって病気について調べれば良かった…と後悔しました。

コロンのかかりつけ病院は、市外からも治療に来る患者さんがいるような地元では大きな動物病院なのですが、そのような病院でも、心臓の専門的な治療や悪化の予測は難しいのだと分かりました。

手術に向けて【循環器の専門病院】で治療を始めた時、かかりつけの病院の先生が、手術をした病院の先生と連携を取って治療を進めてくださり、とても助かりました。
専門病院に一つ一つ確認をしながら治療を進めてくださる様子を見て、専門の先生でないとわからないことがたくさんある病気なのだなと思いました。

コロンが短期間でどんどん悪化して不安だった時に、専門病院を受診したことを機に病状が緩和して、治すことを目指した治療が可能だとわかって気持ちが救われました。

手術は命懸けで、成功率が100%ではないリスクがある為、できる限り薬で病状を抑えられると良いと思います。
病気の進行には個体差がありますが、初期段階で的確な投薬治療を始めることで、悪化を遅らせられる可能性が高くなります。

次のお話

僧帽弁閉鎖不全症の闘病記録

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