11月11日、命がけの僧帽弁閉鎖不全症の手術から1年が経ちました。
心臓が治り、毎日元気にお散歩できるようになったコロンを連れて、一年検診に向かいました。
術後1年検診
僧帽弁閉鎖不全症の術後は、
【退院後1週間検診】から始まり、
術後1ヶ月検診 → 2ヶ月検診 → 3ヶ月検診 → 半年検診 →【術後1年検診】
と、術後の1年間の内に6回の検診を行い、慎重に経過を観察していきます。
●術後1年検診の後は、経過が良ければ次は【術後2年検診】、【術後3年検診】と、1年おきの検診になります。
※検診の結果によって、術後4ヶ月検診・術後5ヶ月検診と、毎月経過を診ていく場合もあります。

それだけ、術後に何が起きてもおかしくない手術だということですね。
コロンは術後に入院が長引いて、3週間入院。
その為、退院後1週間検診の時が術後1ヶ月でもあり、術後1ヶ月検診を兼ねた【術後1週間検診】で経過が悪く、再入院となった経緯があります。



合計6週間入院しました。
▼再入院した時のお話はこちら
そんなコロンも術後3ヶ月で大復活!
今回の【術後1年検診】をクリアできれば、次回からは1年ごとの検診になる為、「順調に回復していますように!!」と、祈る気持ちで向かいました。
何度も通った片道6時間の病院までの道のり。
元気になったコロンと、また一緒に病院へ行けることがとても嬉しかったです。
\\トイレ休憩中//


途中でトイレ休憩と水分補給をしながら、病院へ向かいました。
1年検診の内容
無事 病院に到着。



もう1年も経ったんですね!
コロンちゃんが入院していたのが まだ最近な気がします。
と専門医さん。
私も ついこの間まで闘病生活を送っていた気がします。
一年検診の内容は、
【エコー・レントゲン・心電図・血液検査】
コロンを預けて検査をしてもらいます。
術後3ヶ月検診の時に、心臓は全く問題なかったにもかかわらず、貧血や腎数値など血液検査の結果が悪かったコロン。
その後、今はどちらも正常値になっているのだけれど、
検査って毎回ドキドキします…



心配だなぁ…
病院の待合室にいると、手術の日や術後に毎日不安を抱えながら座っていた時のことを思い出します。
コロンは術後に面会に行くたびに、新たな問題が浮上していて、



今日は何を告げられるのだろう…
と、毎回とても不安な気持ちで待合室に座っていました。
そんな1年前の気持ちを思い出しながら、コロンの検査は終了。
血液検査、僧帽弁の逆流【共に良好】
貧血・炎症・腎臓・肝臓・CRP全て大丈夫!



僧帽弁 は 大丈夫です。



良かった~!!
と、ホッとしながらも、専門医さんが「僧帽弁 は 大丈夫」と言ったのがチラッと引っかかっていると、
三尖弁の逆流



以前お伝えしていた、三尖弁(さんせんべん)の逆流が、今回少し増えていました。
なぬ⁉



それは・・・
大丈夫なんですか!?


【三尖弁(さんせんべん)とは】
●左心房・左心室の間の僧帽弁に対して、右心房・右心室の間の弁が【三尖弁】
全身から帰ってきた血液を肺へ送る役割りがあります。
●肺水腫にはならないが、肺ではなく【おなか】に水が溜まることがあり、失神したり疲れやすくなったりすることもある。
コロンは手術前から【僧帽弁】の逆流に加えて、【三尖弁】も逆流がありました。
逆流はあるものの、三尖弁の方は逆流が少量で、薬を飲むほどでは無いということで、術後も様子を見ていました。
逆流が増えたと聞いて、心配になったのですが…
結果、心配はいらないとのこと。
今回の検査で、以前の検査の時よりも逆流は増えていたものの、



今の三尖弁の状態であれば、そこまで気にすることはなく、これくらいの子はたくさんいるので大丈夫。
と言ってもらえました。



ひとまずホッとしました。
僧帽弁に比べて【三尖弁は悪化しにくい】のだと教えてくださいました。
何百匹も手術をされている為、術後に何匹かは【三尖弁】が問題になった事例があるようなのですが、その場合は【肺高血圧症】など【他の病気と合併している事例】である為、もともと肺の問題を抱えているようなことが無ければ、【三尖弁の逆流単独で致命的な状態になる】というのは無いそうです。



更に安心。
三尖弁に関する診断
●前回から逆流は増えているが、今の時点では薬を飲むほどではなく、引き続き様子見で大丈夫。
●前から多少の逆流があることに触れていたので、一応言及した程度です。
●心臓がどうこうなることは、まず無いでしょう。
●13才という年齢からも、これくらの状況であれば基本は大丈夫。
その他、特に気を付けなければならないような症状はなく、普通に生活して全く問題ないそうで、



次回の検診は1年後で大丈夫ですよ!
と言ってもらえました。
地元の病院で定期検査をする必要もないそうで、安心しました。
引き続き、経過観察です。
夢のような一年間
今回の一年検診で、一年前 コロンと同じ日に手術を受けたワンちゃんと飼い主さんに再会することができました。
遠く離れた県外から、手術の為にやってきた私達のことを覚えてくださっていて、県外ナンバーの私の車に向こうの飼い主さんが先に気付いて声をかけてくださいました。
「こんなに元通りに元気になるなんて…!✨」
と、おっしゃっていて、手術前の弱りきった姿を見ている分、元気に回復したことを喜び合いました。
本当に、夢のような大回復。
手術までの間に何度も肺水腫を起こして危険な状態になり、ハラハラしながら呼吸数を測り続ける毎日。
術後も体調が安定せず不安な期間が長かったので、あの頃はこんなに元気になれるなんて想像できませんでした。
本当なら、「年明けまでしか生きられない」と言われていた体。
手術前には食欲が減少し、一日中寝ていて動かなくなっていました。
そんなコロンが年を越して、春を迎え、夏には大好きなスイカをたくさん食べ、秋には13才の誕生日を迎え、そしてまた新たな年を迎えることができました。


コロンがまた、「ごはんが欲しい!」と朝一番に元気いっぱい目を覚ますようになったことも、また「お散歩に行こう!」と玄関で目をキラキラさせるようになったことも、穏やかな呼吸でスヤスヤ眠れるようになったことも、術後一年が経った今でも夢みたいで、毎日感動しています。
不安でいっぱいだった闘病中には、想像もできなかった
夢のような未来に、今いるような気がします。
まとめ


今回は、コロンの術後1年検診についてまとめました。
三尖弁の逆流…、コロンは心臓の機能が弱いんだな…と思いました。
手術は大変だったけれど、生きられる心臓に治してもらえて、改めて大感謝です。
次回の検診は1年後。
ワンちゃんは1年で4才年を取ると聞いたことがあります。
次回の検診も元気に病院へ行けるように、引き続き様子を見ていきたいと思います。
病院の待合室や、行き帰りの道のりでは、コロンの1年前の状態を思い出しました。
1年前には余命2ヶ月だったコロン。
嬉しくて はしゃぐとすぐに咳が出て、心拍が上がると肺水腫になっていたな…。
食欲も無くなっていました。
手術が終わって1年が経つけれど、また元通り元気になったことにずっと感動しっぱなしで、「夢みたいだな」と毎日思います。