手術まで3ヶ月【悪化を防ぐ為にできること】僧帽弁閉鎖不全症手術体験記

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2021年7月10日、コロンの心臓手術を決意。
手術は11月11日に決まりました。

できるだけ病状を悪化させずに手術の日を迎えられるように、手術の日に標準を合わせた闘病生活が始まりました。

手術を決意したきっかけや、専門病院を受診して手術を決断したときのお話しはこちらの記事に記載しています。

今回は、専門病院を受診して手術を決意した1ヵ月後の検診の結果や、その頃のコロンの体調をまとめました。

目次

病状を維持する方法

7月に専門病院を受診した時、コロンは僧帽弁が広範囲に渡って壊れていて【重症】だと言われました。

余命は半年ですが、咳は少なく腎数値も正常値で、まだ末期症状ではない為、今の状態を維持できれば手術の成功率は9割だと言われました。

命を脅かす肺水腫を防ぐ

なんとか今の状態を維持したいですが、一番怖いのが肺水腫。

専門医さんは病院で、
「最初の肺水腫で助かる確率は80%と言われています。そして2回目以降は命の保証はありません。」
とおっしゃいました。

すでに3回肺水腫を起こしているコロン。
1回の肺水腫でも命取りです。

肺水腫を起こさない為には、肺に溜まった水を尿で排出する為の【利尿薬】が不可欠ですが、利尿薬を飲み続けると腎臓が悪くなるリスクがありました。

腎臓の数値と利尿薬

せっかく心臓が手術で治っても、腎臓が悪くなって【腎不全】で亡くなるようなことになってしまっては本末転倒。

今の【腎数値が正常値な状態】のまま、なんとか手術の日を迎えたいと思いました。

この頃飲んでいた利尿薬は、1回0.5gを朝晩2回
専門病院を受診するまでは、1回1gを1日1回飲んでいたのですが、専門医さんの処方のもと、【できるだけ体に負担をかけない薬の量と飲み方】に変更することになり、同じ量を1日2回に分けて飲むことになりました。

肺水腫を起こさず、腎臓にも負担をかけないギリギリの量を見極めながらの投薬が続きました。

薬の量は、かかりつけの病院で診察や検査をした結果を専門病院へ送り、その情報をもとに専門医さんが決めます。

全て病院同士で連携を取って進めてくださり、助かりました

サプリメントで腎臓をサポート

病院の先生に勧められて、心臓が悪化する前から飲んでいた【アンチノール】。
心血管や腎臓をサポートする為に、継続して飲み続けました。
結果、腎数値は正常値のまま手術を迎えられました。
同じ病院で手術をした他のワンちゃんも「術後に飲み始めた」と言っている飼い主さんもいらっしゃって、「飲んでいて良かった!」と思えるオススメのサプリメントです!

呼吸数を測る

肺水腫を起こさない為に【呼吸の状態】を把握することが大切だと教えていただきました。

呼吸が早い時は、心臓に負担がかかり肺水腫を起こしていたり、その前兆であったりする可能性が高い為、早期発見で投薬量を変更するなど、致命的な状態になる前に対応することができます。

正確に呼吸数を測定する為には、【熟睡している時】が良いと教えてもらったので、コロンが熟睡している時はこまめに呼吸数を測るようにしました。

犬 僧帽弁閉鎖不全症 コロン

月に1度の定期検診

専門医さんから、
「手術に向けて、これから月に1回検査をして、心臓の状態を把握していきたい。」
と言われました。

そりゃそうだ!と納得して、かかりつけの病院で月に1回【エコー検査・レントゲン検査・心電図・血液検査】を行いました。

病状の変化・進行速度・食欲の変化

初めて肺水腫を起こしたのが5月。
7月に専門病院を受診するまでの2ヶ月の間に、既に3回肺水腫を起こしていたコロン。

進行速度が速いような気がしていた為、手術までの4ヶ月で何度肺水腫を起こすのだろうかと不安でした。

その為、専門医さんが「シーズー犬は病気の進行が比較的ゆっくり」と言われた時は意外に思ったのですが、その後の4ヶ月は確かに悪化がゆっくりであったと思います。

※最初の2ヶ月で肺水腫を繰り返した理由は、コロンに必要な【利尿薬の量】が足りていなかったからでした。
その時の様子や、当時飲んでいた薬の量などをこちらの記事に詳しくまとめています。

8月の定期検診

8月9日

7月に専門病院を受診してから1ヶ月。
専門医さんに薬の配分を教えていただいて量を変更してから、コロンは急に元気になったような気がしました。

寝てばかりだったコロンがよく動くようになり、食欲も絶好調。
薬で心臓の負担が軽減されたことで、病気が治ったのかな?と錯覚しそうになるほど元気になりました。

8月の検診結果

エコー・レントゲン・心電図・血液検査・腎数値、全て【問題なし】

適切な量の薬を飲むことで、こんなに変わるんだな…と思いました。

それだけでも、専門病院を受診した甲斐がありました。

だからと言って、調子に乗って興奮すると心拍が上がり、それによって肥大した心臓に気管が圧迫されて咳が出ました。

悪いのは【心臓だけ】なんだな・・・

心臓さえ治ればこんなに元気になれるんだな。
治してあげたいな…と改めて思いました。

皮膚が荒れ始める

コロンはアレルギー体質で、心臓が悪くなる前から皮膚の治療を続けていました。
心臓が悪化したことで、負担を軽減する為に「トリミング・シャンプー禁止」になってしまい、その為皮膚の状態が悪化。
痒みが出始めました。

犬 僧帽弁閉鎖不全症 闘病記録

感染症の予防

手術のリスクの中に【感染症】がありました。
コロンはアレルギー体質で皮膚が弱い為、感染症のリスクが他のワンちゃんよりも高いと言われていました。

獣医さん

感染症を防ぐ為に、手術に向けて【皮膚の状態】も整えていきましょう!

専門医さんに薬の飲み合わせなどを確認して、皮膚の薬も飲み始めました。

真夏で暑い時期だったので、伸びきった毛は自宅で少しずつカット。
ドライシャンプーで皮膚を清潔に保てるように気を付けました。

自宅でドライシャンプーとバリカンを使ってカットをして夏を乗り切った闘病記録はこちらの記事です。

\\何度もカットしなくていいように、今までで一番毛が短くなったコロン//

犬 僧帽弁閉鎖不全症 闘病記録

皮膚の治療が追加になったものの、心臓の状態は落ち着いていました。

まとめ

今回は、手術3ヶ月前のコロンの様子を記事にしました。

「余命半年」と宣告されて1ヶ月が経ちましたが、薬の配分を変更してから調子が良くなり、専門病院を受診した7月頃と比べると逆に元気になったような気がしました。

余命を宣告されているなんて信じられないように見えて、命懸けの手術をする必要があるのかな…?とさえ思いました。

専門医さんの経験豊富な知識には驚かされましたが、とても頼もしく感じました。

3ヵ月後に控えている手術のことを考えると不安になりましたが、そのたびに【今】を大切にしようと、そう考えて過ごしていました。

コロンと同じ時期に初めて肺水腫を起こしたというワンちゃんの中には、1年以上投薬治療で闘病している子もいるので、病気の進行速度はワンちゃんによっても差があります。

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