術後30日【1週間検診で再入院】僧帽弁閉鎖不全症コロンの手術体験記

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僧帽弁閉鎖不全症の手術後に6週間入院したコロンの手術体験記録です。
同じ手術をしたワンちゃんの中でも長い方で、回復に時間がかかりました。
回復までの様子や入院中の血液検査の数値など、コロンの記録が同じ手術をしたワンちゃんや、手術を迷っている飼い主さんの参考になれば嬉しいです。

また再入院

12月11日

12月2日に退院してから9日が経過。

11月11日に手術をしたので、術後1ヶ月が経ちました。

術後に3週間入院したコロンは、退院してからも食欲不振が続いています

今日は予定通り【退院後1週間検診 兼 術後1ヶ月検診】に向かいます。

まさかそこで再入院することになるとは、微塵も思っていませんでした。

ひとつ前のお話

目次

犬の僧帽弁閉鎖不全症手術の体験記
【術後30日目】

12月11日。

12月2日に退院してから9日が経ち、11月11日に手術をしてからちょうど1ヶ月が経ちました。

本来は、術後に退院した後の検診は【退院後1週間検診】→【術後1ヶ月検診】の順番で経過を観察するのですが、コロンは術後の入院期間が3週間と長かったので、【退院後1週間検診】と【術後1ヶ月検診】の時期が重なりました。

9日ぶりに病院へ向かいます。

続く食欲不振

犬 僧帽弁閉鎖不全症 手術 体験記 コロン

退院してから昨日まで、徐々に食欲が落ちていたコロン。

元気な頃の半分以下の量しか食べなくなっていましたが、それでも昨日までは少しは食べてくれていました。

そんなコロンが、今朝は全く食べませんでした。

食欲は落ちていましたが、全く食べないのは初めてでした。

何度か病院に連絡して、「全く食べないことがなければ大丈夫」だと言われて様子を見ていましたが、ついに全く食べず。

無理やり薬だけは飲ませて、早朝7時過ぎに病院へ出発。
病院までは6時間かかるので、朝は食べなかったけど途中で食べるかもしれない💭と思い、ごはんやボーロを持って行きました。

コロンの食欲不振は心配でしたが、今日は手術をしてもらった病院を受診する日なので、先生に診てもらえると思うと少し安心できました。

途中でトイレ休憩を取って、ごはんやおやつも食べさせようとしましたが、全く食べませんでした。

13時頃に病院の近くまで到着。
診察時間まで余裕があったので、近くのホームセンターで犬用のおやつを購入。

コロンはアレルギーがあるので、普段はボーロなどのアレルギー反応が出ない特定のおやつしか食べたことがありませんでした。
好奇心旺盛な性格なので、新しい物を見るとまず食いついてくる為、初めてのおやつは興味を持って食べてくれそうな気がしました。

アレルギー対応のおやつを選んで購入。

さっそく食べさせてみると、興味を示してクンクン匂って口には入れたのですが、すぐに出して食べませんでした。

朝から何も食べていないのに、おなかが減っていないのかな…。
こんなに食べないのは、肺水腫を起こした時以来でした。

呼吸数は安定していて、もう肺水腫は起こしていないはずなのに…。
どこが不調なのだろう…。

僧帽弁閉鎖不全症の手術体験記録
【退院後1週間兼術後1ヶ月検診】

診察の時間がきて、検査の為にコロンを預けました。

2日前の朝嘔吐して、その日に連絡をしていたので、その後は吐いていないこと、退院した初日は食事を完食したのに、その後徐々に食欲が落ちていき、ついに今朝は全く食べなくなったことなど、コロンの様子を伝えました。

退院後9日間の様子

・徐々に食欲不振になる
・よく震える
・2日前に1度だけ嘔吐
・寝ていることが多い

入院前は6.2㎏あった体重が、退院した時は5.0㎏まで落ちていました。
たくさん食べて元通りの体重になることを目指して、退院後1週間で5.3㎏まで増えていたのに、昨日からの食欲不振で朝食も食べていなかったコロンは、病院で体重を測ると4.7㎏まで落ちてしまっていました。

ママさん

ショック!!

僧帽弁閉鎖不全症の手術体験記録
【術後1ヶ月検診の結果】

犬 僧帽弁閉鎖不全症 手術 体験記 コロン
術後30日のコロン

執刀医さんによると、術後1ヶ月が経過するのに食欲不振になっていることは珍しいらしい。

検査の結果、コロンのおなかは動きは悪かったそうなのですが、それはごはんを食べていないからなのか、別の病気が隠されているのかが、検査では分からなかったようです。

手術後の心臓の様子

心臓自体は全く問題がないそうです。

弁が正常に機能するようになり、逆流が止まった心臓はサイズが小さくなっています。

術前と術後の写真を見比べると、【心臓の大きさ】と【気管の角度】が全然違っていました。

術前は、肥大した心臓によって気管が下から圧迫されて、気管が背骨側に押されて潰れているような感じでした。
その為、気管が狭くなってよく咳が出ていました。

それが今は、心臓のサイズが小さくなって、気管と心臓の間に隙間ができていて、手術前は背骨に並行して通っていた気管の位置がグッと下がっていました。

コロンはもともと【三尖弁の逆流】もありましたが、そちらも今は特に気にするような状態ではないそうです。

犬 僧帽弁閉鎖不全症 手術 体験記 三尖弁逆流 コロン

心配だった感染症も、弁に感染は見られませんでした。

原因不明の不調

心臓の状態は良いのに、コロンの血液検査の結果には様々な不調が見られました。

コロンの検査結果

・貧血が進んでいる。
・血小板の数値が異様に高い。あまりない。
・炎症の数値CRPも高い。
・白血球数は問題ない。

貧血を起こしているけれど、かといってどこかから出血しているような所見は無かった様子。

おなかの中は動きが悪いだけで、検査では特に何も見つからなかったそうです。

執刀医さん

心臓に問題が無いということは、全然違う病気の可能性があります。

ママさん

別の病気…!?

退院後に今のコロンのような状態になることは、術後に一般的に見られる症状とは違うそうで、先生達が経験したことが無いことが起こっている可能性があると言われました。

術後4日目に膀胱内で出血するというレアケースを起こしたコロン。
執刀医さんは、また今回異例の事態が起こっている可能性を危惧されて、「慎重に経過を診た方が良いのではないか…」と判断されました。

先生達にもどうなっているのか分からないという、まさかの事態。

そこで、コロン再入院決定。

ママさん

そんな…

コロンは既に3週間入院していて、家も遠方なので、執刀医さんは「今回の入院はかかりつけの病院で連携を取りながら診ていくことはできないかな…💭」と、考えてくださったようでした。

けれど、専門医さん達が「何が起きているのか分からない」という状態で、治療の方針が何も定まっていない状態で、心臓の術後の様子を診たことがない かかりつけの病院に任せるのは厳しいという判断で、こちらにそのまま入院することになりました。

CTなども撮って、もう少し状況を洗い流す必要があるそうです。

確かに、先日コロンの手術に立ち会ってくださり、初めて【開心術】を見たばかりの かかりつけ病院の先生達にとっては、専門医さんでもわからないという状態の患者は荷が重すぎる話だと思いました。

退院する時、先生達は95%大丈夫だろうという診断のもと【退院の判断】を出されるそうなのですが、残りの5%は、退院後に何か不調を起こしてしまうことがあるそうです。

けれど、その不調を起こした事例5%のいずれにもコロンは当てはまらない状態だそうです。

病院で診てもらえれば、薬とか注射とか、何か改善方法が見つかると思っていたので、「先生達が見てきた術後の状態のどれにも当てはまらない」と言われて一気に不安になりました。

ママさん

まさか「原因不明」で再入院になるとは…。

普通、術後1ヶ月も経つと、心臓が良くなってどんどん元気になる方向へ向かっていくのだそう。

コロンは逆に、食欲がなくなっていっている。

別の病気が潜んでいる可能性があり、それが合併症なのか、全く他の病気なのか、これから調べていくことになります。

皮膚炎との関連性

今のところ原因がはっきりしないので、なんとも言えないけれど、そもそも皮膚が弱いワンちゃんは、術後にこじれやすいそうです。

いろんな抵抗力が弱い体質だということ。
抵抗力が低い為に皮膚も弱いということになります。

コロンは術後に3週間も入院して、入院期間もかなり長かったのに、それでも炎症が抑えられなかった。

炎症反応がずっとくすぶっている可能性があって、それを抑える薬を打てば早いのかもしれないが、その薬は抵抗力を弱めてしまうそうです。
その結果、感染が爆裂する可能性があるので、コロンには一度も使えていないのだそう。

専門医さん

炎症を抑える薬とは【ステロイド】です。

それが、今まで見たことがない状態が起こっている原因の一つかもしれないと、先生はおっしゃっていました。

感染の心配が無ければ、その薬で一気に改善されるかもしれないそうなのですが、コロンには使えず。

ママさん

術後の経過に、生まれつきのアレルギー体質がこんなに絡んでくるとは…

9日前に退院した時に、肌の状態があまりにも悪くて、看護師さんが薬用シャンプーをしてくださったにもかかわらず、もうコロンはマラセチアの匂いがプンプンしています。

術後からずっと皮膚の治療はストップしている為、保湿などのケアはしていたけれど、どうしても皮膚は悪い状態が続いていました。

とにかくコロンは皮膚が弱いので、それだけ体の表面にバイ菌がいる状態。

そこで抵抗力が落ちる治療をしてしまうと、体の中に簡単に侵入されてしまう。
そうなると全てが台無しになってしまうそうです。

ママさん

それだけは避けたい…!!

そういう面でも、コロンは他のワンちゃんよりも、攻める手立てが少ないと言えるそうです。

執刀医さん

その分回復に時間がかかってしまいます。

とりあえず、まずは食欲を回復させること。
CRPが上がっているので、そこを安定させられるように治療をしていくことになりました。

まさかの、また入院です。

「明日以降は電話で状況をお伝えします。」と、また電話で様子を教えていただく日々に逆戻りしてしまいました。

コロンを預けて、5時間半の帰り道。

今日は一緒に帰ると思っていたのに…。

コロンがいないと、トイレ休憩の回数が少なくてすむので、いつもより早く家に着いたけれど、時間がかかってもいいから一緒に帰りたかったな…と思いました。

先生達が初めて見る状態・原因不明・別の病気の可能性。
これから回復に向かっていくと思っていたコロンが、実は回復に向かっていなかったかもしれないと思うと、とても怖くなりました。

この手術は、どうしても1割のワンちゃんは助けられない医療の限界があります。

コロンはその1割のワンちゃんなのだろうか…。

年明けまでしか生きられないと宣告されて決意をした手術。
手術には成功したけれど、コロンは元気になれるのかな…。

12月11日、
また病院で一人ぼっちにさせてしまって、結局年明けまで生きられなかったらどうしよう…。

「今日は一緒に帰るよ」と言って家を出たのに、コロンだけ残して帰宅することになって、帰り道で涙が溢れました。

手術をした選択は正しかったのかな…
と、また不安になりました。

こんなに辛い思いをさせて、元気になれなかったらコロンに申し訳なさすぎて。

ママさん

全ては元気になる為だけど、お家に帰りたいのにゴメンね…💦

コロンが年を越して元気に回復してくれた時に、やっと「手術をして良かった」と思える気がしました。

犬 僧帽弁閉鎖不全症 手術 体験記 コロン
←術後のコロン・現在→

再入院した時に4.7kgまで激痩せしていたコロン(左)は、現在は元気になり、体重は元通り6.5kgに戻っています。

術後に原因不明の体調不良に悩まされ、結果6週間も入院することになりましたが、そんなコロンでも今ではこんなに元気になれたので、同じ手術で入院中のワンちゃんもきっと元気になれる!と信じて治療を頑張ってほしい…✨

コロン 散歩
現在のコロン

同じ手術をしたワンちゃんがみんな、また元気にお散歩に行けるようになることを願っています。

まとめ

術後1ヶ月検診で、食欲不振に加えて、【貧血・血小板の数値が上がる・CRP上がる】という不調が見られました。

術後に見られる不調のどれにも当てはまらなかったコロンは、再入院をして原因の究明と治療を進めることになりました。

皮膚の状態が悪いので、抵抗力を落として感染症の原因を増やさないよう、慎重に治療法を選んでいきます。

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